ねえねえ、看護?
運動部に入っていると部活で大会に参加した後、必ずと言っていいほど、レセプションというものがある。
大会に参加した人が集まって、夕飯を食べながら(実際は全く食べられない)お酒を飲む(こちらがメイン)会のことだ。
某〇〇医大は通りすがりの女子にコールをかけて飲ませるので、ぶっちゃけ怖い。
見知らぬ女子を捕まえて、名前を聞いて、そのままコールをかける。
コミュ力の高さを見せつけられてる感じだ。
私は必ず女友達とレセプションを過ごし、それから一緒に帰るようにしている。
何のお酒かも分からないものをイッキさせられるんだから、それくらいの自己防衛はさせてくれ。
さて、ここで本題である。
途中でグラスを持って彷徨っていると、ちょこちょこ声をかけられることがある。
「こんばんは〜どこ大ですか?」
この質問は必ずみんなする。まず、する。
他学部の友達には驚かれるけど、これは日常茶飯事だ。
医学科の人に出会うと、医学部?お、どこ大?(ここまで5秒)こんな風になる。
大会自体は、大抵医学部しか出場していないものだから、レセプションでは真っ先に大学を聞くことになる。
そして大学を聞かれた後、大抵私が受ける質問がある。
「ねえねえ、看護?」
それってどうして私に聞くんだろう。どうして、
"ねえねえ、医学科?"こうは聞いてくれないんだろう。
女=看護である可能性が高い。
この方程式があまりにも強く根付いている。
それはもちろん、女子の医学科の生徒が少ないせいで根付いたのかもしれないが。
友達に愚痴をこぼすと、"可愛いってことだよ"って慰めてくれた。
でもそれも、失礼だ。慰めてくれた子に申し訳ないけど。
医学科女子にも、看護学科の女子にも、失礼だ。
私たちだってお化粧を頑張ってる。看護の子たちも勉強と女子力を磨くことを両立してる。
こんな風に思ってしまう私は、いつからこんなに捻くれてしまったのだろう。
私がこの世界に求めてることが何かも分からないけど、この世界で生きるうちに、全てのことに慣れてしまわないことを祈っている。
常に、疑問を持ち続けてここでこうしてささやかに呟ける私でありたい。
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