Koyama Kazuhiko

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最近の記事

不安を抱える医療者に心のケアを届けたい

NPOまもるをまもるが主催となり、災害支援のプラットフォームであるスマートサプライを通じて医療従事者へマインドフルネスの体験セミナーが開催されました。 コロナ禍により医療は危機的状況にあり、医療者はセルフレスネス(利他的)な状態で働き続け非常にストレスを抱えています。ストレスは意欲が急に低下する燃え尽き症候群、パフォーマンス低下、医療事故とも関連があるといわれています。 マインドフルネスは「いま、この瞬間」に集中することです。自己制御と意思決定を支え、ストレスから自分自身

    • 臨床工学技士100人カイギVol.1に参加して

      臨床工学技士100人カイギに参加しました。そもそも100人カイギってなんなの?ってなりますよね。 「100人カイギ」とは、それぞれの地域や分野で活躍する面白い人の話を聞きながら、人と人とをつなぐイベントです。100人カイギは「会議」ではありません。著名であることや肩書きなどは関係なく、『人を知ること』、そして『人と人がつながること』を目的としています。 ※臨床工学技士100人カイギのPeatixより 医療職種をテーマとした100人カイギは臨床工学技士がはじめて!!という事

      • コロナ疲れが医療者のパフォーマンスに与える影響とは

        新型コロナウイルスの対応、情報収集が通常業務に上乗せされ忙しい日々が続いている。医療関係者は疲れていても休めない人が多いと思うが、疲労にはパフォーマンス低下や重大な悪影響の原因となることが報告されている。忙しい時だからこそ疲労管理を見直す機会にしてみてはどうだろうか。 パフォーマンス低下の背景には疲労がある何か間違った行為(エラー)をすると、誰がどんなことをしたかの行為にばかり注目が集まる。しかし、その背景には、なぜそのよう判断をしたか「認知的機能」と精神的・肉体的状態の「

        • 医療安全について語り合うFacebookグループはじめました。

          この度、Facebookグループにて医療安全について情報交換する場をつくりました。グループ参加者を募ったところ予想以上の参加希望者がいて嬉しいです(予想が5人だったのもあるかも)。 僕が臨床工学技士というのもあって、現在は臨床工学技士の参加者が多いですが、理学療法士、看護師の方々も参加してくださいました。嬉しい誤算です。 その名も『ゆるい医療安全管理室』です。 ダサいですね。そのうち変わるかもしれませんが、気軽に話そうという気持ちを表すには良いかと思います。 なぜグルー

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          医療現場のナラティブ 医療機器とデザイン

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          なんで大学院いったんですか?家族、職場は大丈夫だったんですか?に答えます。

          大学院に進学して修了したという話をすると、なぜ大学院へいったのか?とキャリアに悩む人に聞かれる事が多くあります。自分自身も進学前は同じ悩みを抱いていたので、聞かれた時は丁寧に対応したいという気持ちがあります。しかし答えがたくさんあって簡潔に答える事ができません。今回はそんな時にこれ見てくださいと言えるようにnoteに残すことにします。 研究によって解決したい社会的課題や疑問はなく、研究したい内容は何一つなかった良くないですね。この一文を読んだだけで、エリート層は読む気を無く

          なんで大学院いったんですか?家族、職場は大丈夫だったんですか?に答えます。

          インシデントレポートの影響度レベルの設定に個人差がある・・・

          インシデントレポートの影響レベルとは医療機関で働いている人であれば、一度は書いたことがあるであろうインシデントレポート。インシデントレポートで事例内容のレベルを決めると思うのですが、そのレベル付に個人差があるよなって以前から思っています。 インシデントレポートのレベルは国立大学病院医療安全管理協議会が定めた「患者影響度分類」を基準にしている施設が多いと思います。(http://www.univ-hosp.net/guide_cat_04_15.pdf) レベル0は、エラー

          インシデントレポートの影響度レベルの設定に個人差がある・・・

          「ゴミ捨ては俺の仕事」それってゴミを移動させてるだけやんな?

          ゴミ捨てという家事があって、男性が「ゴミ捨てはやってるよ」と言うのを良く聞きます。でもそれ良く考えたら、パートナーが準備したゴミを家からゴミ捨て場に移動しただけじゃないですか? 「ゴミ捨て」のプロセス 1.ゴミを分別してゴミ箱に捨てる 2.ゴミの種類別のゴミ捨ての日を確認する 3.ゴミをまとめる 4.まとまってゴミをゴミ捨て場に移動する ざっくりとこんなプロセスがあってそれぞれに面倒なポイントがあります。ペットボトルはラベル剥がして、ボトルとフタを分別して捨てるとか、水場

          「ゴミ捨ては俺の仕事」それってゴミを移動させてるだけやんな?

          初note

          noteデビューです。 医療職で臨床工学技士という資格を持って医療機器の管理・操作を担当しています。 医療安全管理部にも所属しており、インシデントレポート見たり、院内をうろうろラウンドしたり、安全研修したりしてます。 医療機器を扱う人間ですので、医療安全も医療機器の使用間違いに関心を持っていて、医療機器使用場面で生起するヒューマンエラーに興味があります。 社会人として通った大学院では心理学者の先生のゼミに在籍し、主に認知心理学を学びました。ゼミのテーマが「環境に人間が