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なんで大学院いったんですか?家族、職場は大丈夫だったんですか?に答えます。

大学院に進学して修了したという話をすると、なぜ大学院へいったのか?とキャリアに悩む人に聞かれる事が多くあります。自分自身も進学前は同じ悩みを抱いていたので、聞かれた時は丁寧に対応したいという気持ちがあります。しかし答えがたくさんあって簡潔に答える事ができません。今回はそんな時にこれ見てくださいと言えるようにnoteに残すことにします。

研究によって解決したい社会的課題や疑問はなく、研究したい内容は何一つなかった

良くないですね。この一文を読んだだけで、エリート層は読む気を無くすでしょう。社会人院生を検討している方やモノ好きな方は読み進めて下さい。
しかしこの「研究したい内容がない」には後に苦しめられました。あまりオススメしません。

大学院修士課程へ進学した理由

・とにかく何かを変えたかった
・キャリアに幅を持たせたかった
・後輩に研究指導ができるようになりたかった
・大学教員にも興味があった
大きく分けるとこんな感じです。

とにかく何かを変えたかった

大学院を本気で考えていたのは30歳頃でした。この30歳という年齢は何か人を動かす力があるのか、30歳前後の人はそわそわしてる人が多いように思います。
仕事にもマンネリ感があり転職を考えたりしました。とにかくこのままじゃダメだという気持ちが強かったです。

キャリアに幅を持たせたかった

私の働いている組織は10人前後と小さな組織です。業界的にも組織に30人いたら多いという世界です。そうなるとトップの顔は毎日見ます。その座る椅子も。「自分が将来座る椅子はあれか…」と考えていました(決して軽んじている訳ではないです)。それが決して悪い訳ではないですが「座るにしろ座り方があるやろ。」とも考えるようになりました。職場の外には大学院を修了し活躍する先輩がいましたので大学院へ行くことを決意しました。選んだのは医療安全の領域です。現在は臨床工学技士と医療安全の仕事ができているので願ったり叶ったりですが、実は大学院に入るまでは医療安全管理部として働くまでは考えてなかったです。

後輩に研究指導ができるようになりたかった

学会や研究発表には興味があったのですがやり方がさっぱり分かりませんでした。今思うとやり方が分からない事を調べる能力もなかったです。自分自身は研究できなくてもいいと思ってましたが、後輩が研究に興味があった場合に指導できない事には危機感を感じました。後輩の研究したい気持ちを潰したくはないと考えていました。もうじき後輩が初めての学会発表します。5月には他の後輩も学会発表するのでこちらも達成です(後輩がどこまで学会活動に興味があるかは未知数)。

大学教員にも興味があった

大学教員にも興味があった。はい、過去形ですね。今は興味がないと言えば嘘になりますが考えてません。そんな世界で戦えません。僕は専門学校で臨床工学技士の国家資格を取得した後、編入で大学に1年通い学士を取りました。その時、自分の教室を持ってそこを出た生徒が優秀って評価されたら楽しいだろうなぁって思いました。その気持ちが捨てきれず修士課程に入りました。現在は研究の厳しさと、大学教員は大学生の頃から実績を重ねているなか、30歳過ぎてそんな世界で戦えないと思ったので考えを改めました。現在も研究は手段として続けています。知的好奇心が満たされる感覚が得られるのでいいです。しんどい事も多々ありますが。。。

家族は大丈夫だったか?

僕が社会人大学院進学を決心したのは、子どもが2歳になる少し前で、看護師の妻が仕事復帰ために面談を終わらせ印鑑を押して提出すれば内定が得られるというタイミングでした。妻にはなぜ今のタイミングなのか来年ではダメなのか?と同然の質問をされました。私は「とにかく今、行きたいんだ!!」と気持ちだけ伝えるだけでした。今年でないとダメな理由なんてありませんでした。以前から大学院進学に興味があるのは伝えてたのもあり了承して貰えました。妻は内定決定直前の仕事を断り近くのクリニックでパートとして働くことになりました。妻の支えがなければ入学から修了までは叶わなかったでしょう。

子どもが小さいうちは?

僕は2歳になる子ども1人いる状態で進学しました。家族の支えが得られれば子どもは進学をしない理由にならないと思います。独身の人や子どもが自立している人も多くいましたが皆んなそれぞれ苦労が見受けれらたので家族構成は関係ないと思います。

職場の理解は?

私の場合は上司に恵まれ希望を伝えたとこと「いってきなさい」と心強いサポートをいただけました。正直、文句を言う人はいたかいなかったか知りませんが「上司が良いって言ってるからいいや」という気持ちで通ってました。早出、年休、早退なども許可いただけ、同僚にも助けていただきました。家庭もそうですが職場のサポートがなければ修了できなかったです。職場の理解が得られない人は職場を変えるため就職活動もしなければならないので大変そうでした。

大学院は行った方がいい??

大学院はいきたければ行けばいいと思います。ただ大学院にいったら誰もがスゴイ人になるとは思わない方がいいです。大学院に行かなくてもスゴイ人はたくさんいます。いきたければ行って、向いてないと思ったら辞めたらいいという考えです。僕自身は大学院にいってとても良かったと思いましたし、途中から、修了できなくても学費分は回収したと思いました。指導していただいた先生に恵まれました。先生との相性はめちゃくちゃ大事です。

大学院に入る前の準備は??

大学院を選ぶより、どの分野のどの先生に指導をいただきたいか?も考慮すべきと思います。オンラインサロンを選ぶ感覚に近いかもしれません(オンライサロン入ってないですが)。自分が学びたい事、研究したい事は何か考えた上で良い選択をした方がいいと思います。あと、自分の強みや関心のある領域はどこか明確にしておくべきだと思います。社会人大学院生は現場の課題を解決をテーマにすることが多いと思いますが解決したい領域がブレると研究テーマもブレます。心もブレます。社会人が進学前に抱いていた研究テーマは「そのテーマはもう研究され尽くしているよ。」と入学後すぐにボツります。僕はこの強みや関心領域を意識していなかったので研究テーマが決まるまでブレまくり時間がとてもかかりました。今では必要な時間だと思えますがキツかったです。社会人大学院生を検討されている方は自分のテーマを持ち挑んで下さい。

おわりに

長くなりましたが、僕が社会人大学院院生になった理由と社会人が大学院進学することについて少し持論も述べさせていただきました。あくまでも個人の見解であり、多くの方の意見を参考にした上でご検討いただけれればと思います。進学理由はもう少しあった思いますので思い出した追記します。誰かのお役に立てば幸いです。


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