皆さんは普段、1mmという大きさを意識する事がありますか?
良く使うシャーペンの芯が0.5mmなので、その2本分…
などと言われても、あまりピンときませんね。
普段の生活や仕事の中で、これ程までに小さな世界を
気にする方はそう多くはいないかと思います。
良く使う単位と言えば "cm" が良いところだと思います。
ですが
僕らの仕事ではこの1mmという世界がごく当たり前に使われます。
車両のメンテナンス、セッティング、加工物まで
全てmm単位での調整、加工が必要とされるのが僕らの仕事です。
物を加工、製作して1mm違ければボツ。作り直しなんてことはざらですし
車の車高などのセッティングにおいて、1mm違うだけで
車の動きは大きく変わってきてしまいます。
もし "1cm(10mm)" 車高が違う事があれば…
それは間違いなく、起きてはいけない事が車に起きています…。
更に付け加えると、
もっと小さな世界を要求される事もあります。
ここ数日の僕の仕事は0.1mm、0.001mmといった単位での調整が必要な
仕事をしていました。
測定に使うものはマイクロメーターとダイヤルゲージ。
「こんな機器、聞いた事も触った事もない!」
はい。驚きません。それが普通です。
ご参考までに一般的なコピー用紙が約0.09mmです。
さて、どんな作業なのかといいますと
”シム”と呼ばれる紙の様に薄い金属の厚さを測り、
10分の1mm、100分の1mmという単位で調整し、パーツを組み付ける。
そして組み上がったパーツが、決められた公差内に収まるように
するという作業です。
その公差も0.025mm以内だとか、0.080mm以内といった様に
とてつもなく狭い公差範囲な訳ですよ。
まぁ、こんなに小さな単位の数字を扱う機会はそう多くはありませんが
こういう数字に普段から触れていると、1mmという数字でも
結構大きな数字に感じてしまうのですね。
大きさを説明する時に、つい"mm"で説明してしまうのは、この業界の
あるあるとでも言いましょうか。
触った感じとか見た感じで、大体何mmか分かるっていうのも、
あるあるですかね。
気にしてみると、普段の生活でも1mmって意外に大きな世界なんですよ。
そんな小さな変化にも気付く事ができる事が男性。
きっと彼女のちょっとした変化にも気付けるはず…
ステキです。
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