詩『世界を滅ぼす英雄』

東の空が

太陽を

投げてから

西の空が

受け取るまで。

世界中の

凹凸を

すべて

平らにできる力が

そなわったら。

人工と

生物を

無へと

返すなら

「再生」

という名前に

すべてを

背負わせた、

悪魔には

一目置かれる

善行ぜんこう

他国を

領土と

勘違いする

王の前。

恐怖の片鱗へんりん

見せつけ

無傷むきずのまま

従属を

欲しいまま。

その姿は

救世主か

独裁者か。

物思いに

混ざってくる

屋根の上の

鳥たち。

独裁でも

笑える国と

民主的でも

笑えない国なら

どちらに

羽を広げたいか。



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