詩『白い土に赤い花を咲かせる方法』

色づいた葉も

風との

軽い挨拶あいさつ

済ませ

その生涯しょうがい

閉じる。

はじめから

抜けられるように

つくられた道なら

望まれる

再整備。

黒塗くろぬりの

夜道には

木漏こも

やわらかな光を。

透明感の欲しい

使いみちには

ガラスの

展示室。

さずかる量は

勤労に

呼応こおう

多くの貨幣かへい

かこまれたいなんて

転職への

初期衝動。

ひらたい感覚を

手放てばなせば

潮時しおどきを伝える

茜色あかねいろ

波音なみおと


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