詩『国をつくった』

出来損できそこないの国。

数字を付けて

歴史にした

疾風しっぷう

空を真似まねして

散りばめた

自由。

野放のばなしにして

芽生めばえた迷惑に

春の面影おもかげ

サバンナを

反面にしてつくった

罰則付きの

きまり。

仲良くなれなかった

ゼロ。

まばらになってゆく姿は

朝に触れ始めた

東京の街並み。

私を取り締まる

きまり。

記者が

口から飛ばした

紙ひこうき。

真っ直ぐ飛んで

私に

着陸。

銃口のように

向けられた

カメラ。

弾丸のように

飛ばされた

光。

にごった水で

薄めたきまりを

練乳くらい

甘く

つくった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?