詩『見えないものは見えるのか』

知ってる世界なんて

ひとにぎり。

ネットに

波乗りして

無限に飲み込まれるまでの時間は

炭酸の気泡が

一生を終えるまでと

同じくらい。

この世界に

影をつくらないものが

まぶたの中の

黒い水晶に映るかは

私には

わからない。

口からはっしても

影をつくらず

見ることのできない

言葉たち。

光からの誘いを

断るようなものが

見えたのなら

あいだを取り持ったのは

心だろうか。

この世界で

自由に

最も近い存在で

見えないところで

無限と

つながっているから。


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