詩『暗い未来 洗い流す 手がかり』

年輪ねんりん

重ねても

空気を

薄紅うすべに

塗り替える

花びら。

折り重なる

年月の中で

繰り返し

浴びた

陽光ようこう

雨音。

未来からの風が

運んでくる

変わる余地のある

暗雲あんうん

若い根から

青空へと伸びる

あざやかな

希望。

自由を

尊重しつつ

若いときに

斜面しゃめんに植える

苗木なえぎ

生まれた季節の花に

再会すること

20回ほど。

自分たちも

支えてくれる

成木せいぼくとなる夢も

生きた画材で

えがける

現実世界。


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