オーガニックコットンについて
私の中で『オーガニックコットン』について知っていることは、『肌にやさしい』というふんわりとした知識しかなかったので、調べることにしました。
そして、調べていくと、私の唯一知っている知識の『オーガニックコットンは肌にやさしい』は化学的根拠はなく『オーガニックコットンは生産者と環境にやさしい』の間違いだったんです。
オーガニックコットンと非オーガニックコットンの違いは生産方法
一般的な綿花(コットン)を育てる過程では多くの化学肥料と農薬が使われています。
種をまく際には化学肥料に加えて、種が腐らないように防カビ剤や殺菌剤が散布されます。雑草に栄養をとられないようにするための除草剤や虫よけの殺虫剤、綿花が実ると効率よく収穫するために枯葉剤なども使用されます。
なんと、Tシャツ1枚に140gの綿花が使われているのに対し、51gの農薬と化学肥料が使われていると言われています。
この農薬と化学肥料を買うために、多額の借金を抱えてしまう農家さんもいて、借金を苦に自殺する人もたくさんいます。
そして、生産地の環境や農家さんへの環境汚染や健康被害の原因の元になっています。
さらに栽培には発展途上国の子供たちの労働力が搾取され、教育をうけることができません。
それに対し、オーガニックコットンの生産方法は・・・
・合成化学肥料や農薬を使わずに栽培されていること
・ 遺伝子組み換えではないこと
・ フェアトレードであること
・ 児童労働禁止
・ 生産者の健康被害が内容配慮
という定義を元に生産されています。
このオーガニック農法をすることで、、
生産者の健康な生活の維持、フェアトレード、児童労働禁止、人権擁護、貧困撲滅、生物多様性の保全、地球温暖化阻止、土壌・水質汚染の低減
につながるんです。
もし、綿花農地がオーガニック農法に変われば、農薬や化学肥料の使用で排出される、CO2を大幅に減らせ、土壌が改善し地球環境や生産者さんの労働環境や人々を守れることになります。
自分の為だけに選ぶのではなく、未来のために、地球にも人にも優しいオーガニックコットンを商品を選ぶ際の選択肢のひとつに入れてもらえたらうれしいです。
【今回の記事を書くのに参考にさせていただいた動画を2つご紹介】
下着メーカーのトリンプさんのYouTubeチャンネル
アニメーションで視覚的にとても分かりやすくオーガニックコットン(プレオーガニックコットン)について説明されている動画です。
オーガニック専門家レムケなつこさんのYouTube『オーガニック専門番組』
ドイツの大学院と研究所でオーガニックの研究を10年以上されてきたドイツ在住レムケなつこさんがエビデンスのあるオーガニック情報を届けてくれるYouTubeです。
オーガニックを根本的に教えて下さる、とーっても勉強になるYouTubeチャンネルです。
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