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【吉良式 右脳力向上法❷】質問は誰にする?学ぶと考えるの違い

どうもどうも、吉良です。

面白いアイデアをたくさん出せるようになりたい!柔軟な考え方をもっと持ちたい!発想力を向上させてクリエイティブな仕事につきたい!管理部門でのリスク管理ができるようになりたい!コミュニケーションスキルをもっと向上させたい!と思っている方に向けたシリーズ、「吉良式 右脳力向上法」の第2回です。

前回は、上記の解決には右脳力(創造力&発想力)とオリジナリティを向上させることが重要だということをお伝えしました。

今回は、発想力&創造力向上につながる「質問」についてお話ししていきたいと思います。皆様の中には、質問がなぜ発想力&創造力向上に関係あるのだろうと思っている方がたくさんいると思います。そのように思っている方にこそしっかりお読みいただきたい内容です。

質問には実は2種類あり、「知識が増える質問(左脳型)」「創造力が増える質問(右脳型)」に分けられます。基本的に質問は知識が増えるもの、つまり左脳型だと思っている方が多いと思いますが、「質問」を新たな視点で見ていきましょう。

「創造力が増える質問(右脳型)」をする習慣が身につけば、文字通りにあなたの創造力&発想力は向上していくはずです。それでは、それぞれの質問について見ていきます。

【1】知識が増える質問

「わからなかったら○○(学校や塾の先生・家族・友人など)に質問してください」と言われたこと、あるいは言ったことがない方はほとんどいないのではないでしょうか。

みなさんも何度も友人や先生や家族に「どうしてこれはこうなのか」とわからないことを質問したことがあるのではないでしょうか。質問して答えを得ることによって、あなたはわからなかったことを知るわけですから「知識」が増えます。

さて、ここで得られた答えは誰の答えでしょうか?
もし先生に質問したとしたら、この場合に得られた答えは「あなたの答え」ではなく、「先生の答え」です。つまり先生に「知識を学ぶ」状況といえます。

幼少期の子どもがよく聞いているような「これは何?」「どうしてこうなるの?」というような質問は学びの原点です。しかし、この質問では知識は増えますが、「創造力」は向上していきません。

例えば、『なぜ得意なことを「十八番(おはこ)」というのか』の理由がわからなかったとします。これは知らないことだと思って反射的にすぐに先生に聞いて、その由来を教えてもらったとします。

この場合は『なぜ「十八番(おはこ)」というのか』という「先生の答え」を得て、その知識だけが増えます。

あなたが生み出したいと願っているアイデア・発想とは「あなたの答え、つまりあなたのアイデア・発想」であって、「他人の答え、つまり他人のアイデア・発想」ではないはずです。ずっと「誰かの答え」を得ている状況では右脳力は向上していきません。

では、どのようにしたら創造力が増える質問になるのでしょうか。

【2】創造力が増える質問

「わからないことは自分で考えなさい」と言われたことがない方もほとんどいないのではないでしょうか。

この言葉を言われて、「わからないから聞いているのに!」と思う方もいるかもしれませんが、実はこれが重要な行動なのです。

はっきりとはわからないことであっても、全く何もかもがわからないことは滅多にないと思います。どんなことでも、それに関連する自分が知っていることから考えてみたり、自分なりにこうではないかと考えてみることはできるはずです。

先ほどの、『なぜ得意なことを「十八番(おはこ)」というのか』を例に挙げると、自分なりに考えて、1番はじめにやると緊張してうまくいかないから18番目に本当に得意なことをやると良いのかなとか、一番強い大将の選手が最後の18番目に出場する団体競技があったのかなとか、想像することはできるはずです。

自分に質問をして自分なりの答えを出してみたとき、そのときの答えは「あなたの答え」です。実際に不正解だろうと構わずに、一度自分に質問をして、この「あなたの答え」を生み出していくことで、創造力が向上していきます。

【3】右脳力が向上する習慣

自分で考えて創造力を向上することももちろん重要ですが、そのためにも知識や経験がなければ自分の答えを出すまでに至りません。

先ほどの十八番の例でも、何事もはじめは緊張するという経験や、剣道のような団体戦のある競技についての知識がなければ想像できていなかったと思います。

マンガデザイナーズラボでも近年活用している「まちがいさがし」も、答えを知っている人からまちがいの場所を聞くのではなく、自分で考えて探していくことで楽しめますし右脳力が向上していくもののひとつです。

このときも、まちがいは絵の中に分散している傾向にあるという経験や、まちがいを作りやすい形状や位置についての知識があることで、早くまちがいを見つけられるようになりますね。

そのため、「創造力が増える質問」として自分に質問して自分なりの答えを出した後に、「知識が増える質問」をしたり調べたりして正しい答えを知って知識を増やすことも非常に大切なことです。

「十八番」の例では、自分なりの答えを出した後に、先生に聞きに行って「歌舞伎の名家である市川家にお家芸として伝わる18種類の演目からきている言葉」であると正しい知識を得ることで、創造力が向上するだけでなく、今後に必要な知識も増えていきます。

つまり、わからないことがあったときに、すぐに誰かに聞くのではなく、自分で考えたうえで質問する習慣をつけることで創造力向上につながっていきます。

そして、誰かに質問をするときに「自分はこう思うのですが」正解は何ですか?あなたはどう思いますか?と聞けるようになれたらもっと良いですね。

他人に質問すれば知識が増え、自分に質問するとアイデアが生まれることがおわかりいただけたと思います。

僕のまわりの大半の人も、「わからなかったら先生や友人に聞け」と言いつつ、「自分で考えろ」とも言っています。サッカーのコーチをしていても「自分で考えろ」と言いつつ、考えさせる間もなくすぐに答えを伝えている指導者をたくさん見ます。

つまり知識力は「学ぶ」もの、創造力(アイデア)は「考える」ものだという違いがわからないまま、学びの教育と考える教育とをはき違えている人が多いため、知識力の高い人はたくさんいても、創造力(アイデア)の高い人が極めて少ない国になり、この国の教育は偏差値主義になってしまっているのだと僕は感じます。

それは学業の世界だけでなくスポーツの世界でも言えることです。
だから僕は大学やカルチャースクール、サッカーの指導者としても徹底的に右脳教育を実施してきました。そのノウハウはもちろん現在の企画・プロデューサーという仕事に生かされています。そして、その基礎力は電通時代のクリエイティブ、プロデューサー教育に起因しています。
そのノウハウの伝達がこの全5回シリーズです。

次回は自分で考えるために必要なことを、僕が広告会社の採用面接を担当していたときに出題していた問題を使って解説していきたいと思います。


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