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「SDGs#07 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」をマンガデザイン

どうもどうも、吉良です。

今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第7回です。

「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。

前回はSDGs17のゴールの6つ目、「6.安全な水とトイレを世界中に」を紹介しました。

第7回目はSDGs17のゴールの7つ目、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を紹介します。アイコンの色は黄色ですね。

SDGsの17目標の中でも最重要目標の一つであらゆる事に関わっていますね。

「クリーンなエネルギー」とは、太陽光発電、水力発電、風力発電、バイオマス発電、地熱発電、海洋発電などの資源の枯渇しない、持続可能な「再生可能エネルギー」のことです。

化石燃料をはじめとするこれまでの多くの発電は、地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」を発生させたり、資源が有限で持続可能でなかったりと未来を考えるとデメリットのあるものでした。

そのような懸念のない、使い続けられるエネルギーが「クリーンなエネルギー」です。

「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」では下記のような項目が課題となっています。

・石炭、木炭、糞、薪などの有毒で環境や人体に害を及ぼす燃料を使わざるを得ない人が世界に28億人以上いること
・有毒な燃料の屋内使用によって年間400万人が亡くなっていること
・化石燃料は有限であり、石油は残り40年分しかないこと

「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。

日本では、世界で4番目のエネルギー消費量があるにもかかわらず、エネルギー自給率は世界で34番目の11.8%と低い状態にあります。つまり、日本は他の国に頼らなければエネルギーを使用することができません。食糧でも同じような状況でしたね。

また、日本の発電電力量に占める「再生可能エネルギー」の比率は、約18%(水力を除くと10.3%)と低く、まだまだ多くを有限で温室効果ガスを発生させてしまう「化石エネルギー」に頼っています。

私たちにできることは他の国からいただいているエネルギーを大切に使うことではないでしょうか。使わない電気を消す、使わないプラグをコンセントから抜く、冷蔵庫はすぐに閉める、エアコンの設定温度を極端にしない、身の回りでもできることはたくさんあります。

家庭で使うエネルギー量は、全体の約30%を占めています。私たちが小さなことを取り組むことで大きな力になれる数値です。できることを少しずつ増やしていけると良いですね。

(参考:SDGsジャーナル様相模原市SDGs one by one様農林水産省様

これらの問題提起や私たちにできることをわかりやすく一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した表現した学生の作品を4点紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。

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(大阪芸術大学 キャラクター造形学科4年 南 庚垠さん)

【製作意図】
大量のメールが意外と環境問題を起こしているということを1枚絵で表現しました。

【吉良式視点】
エネルギーと言うと、世界レベル、国家レベルの話に聞こえますが、実は日常の生活の中にも気をつけることがあるという身近な気づきをテーマにした秀作です。僕自身まったく知らないことでした。色もレイアウトもいいですね。

画像2
(大阪芸術大学 デザイン学科3年 圓次 奈々さん)

【製作意図】
環境に優しい再生可能エネルギーに。全ての人が電力を利用できるようにという意。

【吉良式視点】
CO2排出を抑えた環境にやさしい社会の姿を具現化したポスターには、目指すべき未来があふれていますね。2030年にこんな未来が創られるといいですね。世界中の人々が理解できるノンバーバル(無言語)マンガデザインですね。

画像3
(大阪芸術大学 美術学科2年 木本 江美さん)

【製作意図】
複数の達成目標や方法を汲み取りつつも、1つの話として帰結するようにコマの構成を考えました。また、色づかいや配置を工夫し、コマの隅にまで目を配ってもらえるようにしました。

【吉良式視点】
エネルギー効率に注目してしっかり研究。そこから新たなエネルギー源を作り出し、再生可能エネルギーからCO2を削減していくという、とてもわかりやすい4コママンガになりました。説明文がもう少し読みやすくなるように工夫をするといいですね。

画像4
(大阪芸術大学 キャラクター造形学科3年 島岡 春翔さん)

【製作意図】
私たちの身近にある携帯電話がない生活もあることを想像してほしいと思いました。

【吉良式視点】
自分や日本の常識が世界の常識だと思ってはいけない。大学の講義でも「日常生活の喝と天晴」を学生に書かせ、自分の常識が他人の非常識になることを指導しています。SDGsの目標にはこの考えがかなり反映されています。その考えを形にした良い4コママンガですね。

次回はSDGsのゴール8「働きがいも経済成長も」をマンガデザインです。皆様も一緒に理解してSDGsの目標実現に向けて努力しましょう。


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