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HUNTER×HUNTER 主要人物を占う(数秘術・西洋占星術)③

西洋占星術での解釈

クラピカの出生図、拡大版は下↓の投稿に掲載。noteのテキスト入力だと、横長の画像しか上げられないみたいで、環境によって見づらくなってたらすみません。ざっと気になるところだけ書いたつもりだったけど、5,500字ぐらいになってしまった。まだ色々書き足りないのだけれど。

牡羊座

牡羊座が強調された出生図

前の記事で書いたように、クラピカは1981年4月4日生まれと設定する。まず目を引くのが、牡羊座の4天体。図の上から順に月・金星・火星・太陽と入っている。基本の10天体のうち、半分近くがあるので、牡羊座のエネルギーがとても強いといえる。

男性性と女性性

牡羊座にある、これら4つの天体は全て、男性性・女性性を表す。太陽☉と月☽が、原初的・原理的な男性性・女性性、父性・母性。火星♂と金星♀が、発展的・応用的な男性性・女性性、恋愛・人間関係での積極性・受容性。ユング心理学でのアニマ・アニムスに近いともいわれ、ざっくりいうと、火星は女性にとって理想の男性像で、金星は男性にとって理想の女性像。つまりこれらをそれぞれ、異性に委ねやすい。また反対に女性は金星を、男性は火星を比較的、自分で表現しやすい。

太陽と月は核・私的・個人的な男性性・女性性、その一周り外を走る火星と金星は対人・対外的な階層での男性性・女性性。これら男性性・女性性を表す天体が、全て同じサイン(星座)に入っているのは、かなり特徴的だといえる。この配置がすごくクラピカっぽいと思い、この1981年生まれで読んでみようと思った。

これら男性性・女性性の天体が全て重なっているということは、この人の中の男性性・女性性が矛盾していない、双方の向かう先が一致しているということ。矛盾がないため、裏表がない。自分にないものを他者に求めない。自分と同じような人が好き。男性といる時も女性といる時も、態度が同じ。天体が重なっていると、その天体同士のエネルギーが同時に発動するということでもあるので、男性らしくある時女性らしくもあり、女性らしくある時男性らしくもある。牡羊座なので、この人の男性性・女性性はどちらも直観的で潔い。

天秤座も強調

太陽は自分で、月は人々という意味も持つ。牡羊座は自我感覚・自立心が強いので、そこに太陽・月があると無意識のうちに、目の前の相手のことを自分と同じく自立心の強い人として想定する。牡羊座の反対側である「客観性」「正義」「バランス」の天秤座にも3つ天体があることもあり、自身の意志が強いように、他者にも何か大切な意志があるのだと想定し、それを尊重できる。

牡羊座的な場面

自立心が強いので、他者に何も求めない。例えば、師匠であるイズナビからの「どうもお前はその鎖“一人で戦い抜くため”だけに使いそうな気がする」という言葉に「・・・何が悪い?」というクラピカの答え。ハンゾーに「何か調べてほしいことはないか?」との問いに、クラピカは「私の方は大丈夫だ」と応え、それを聞いたハンゾーが”損な性格だな”と思うところ。ヨークシンシティのオークションにて、クラピカがゴンたちに自分の秘密を話したあと「仮にお前達から秘密が漏れたとしても、私はもう何一つ後悔しない」というところ。こういった場面、ものすごーく牡羊座だなと思う。

冨樫先生は、なぜこんなに牡羊座のことが分かるのだろう?例えば、アイドル時代の松田聖子が、作詞家の松本隆から詞を受け取った時、いつも「どうして私の思っていることが分かるの?」と驚いていたらしい(後年、松本隆に憧れて作詞してもらった藤井隆が、取材の席で松本隆本人に、その時の聖子ちゃんをマネて再現していた、笑)。何だか、そんな藤井隆みたいなことをいいたくなる。それは他のキャラクターでもそうで、占星術を勉強している人でも、ここまで理解している人は多くないのではと、時折思うぐらい洞察が深い。観察力と、勘の良さと、それを物語の中で描ける表現力の力なんだろうなと思う。

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