東京湾で発生している異臭は相模トラフ地震の宏観現象だ
大震災から10年
NHKでメガクエイクを題材にした放送があったが東日本大震災から10年。あの時の2日前、ボクは地震が起きるんじゃないかと思っていた。
理由は二つ。
平成23年3月4日にイルカ54頭が座礁した。
それから、地震が頻発し、平成23年3月9日11時45分の三陸沖地震が起きた。
ボクは、妻に地震が起きるかもしれないと話をしたのを覚えている。だけど、ボクが予測した証拠は何も残っていない。
あれから10年。ボクは、新たな災害が起きるんじゃないかという妄想に取り憑かれている。
東日本大地震の予兆
ボクは、東日本大地震が起きる直前に気になるニュースを読んだ。イルカの集団座礁だ。当時は、民主党が歴史的な政権交代を起こしたばかりだったけど、おそらく政権運営を失敗するだろうと思っていた。だから、どんな小さなニュースでもチェックをしていた。
2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の7日前の3月4日、茨城・鹿嶋市の海岸にイルカ54頭が集団座礁した。日本名カズハゴンドウというイルカで、カズハとは「数歯」、歯数が上下で100本近くと多いことから名づけられた。世界中の温暖な海域に棲息している。
この研究では、日本での地震が均質に観測されるようになった1923年以降に、イルカなど鯨類が2頭以上打ち上げられた48例を分析した。
座礁現場から半径200キロ以内で発生したマグニチュード(M)6以上の地震は429回あったが、座礁から30日以内に発生したのは2回しかなかった。集団座礁と地震発生に相関関係はないというのが、その学者の結論だった。
そして、東日本大地震の前震3月9日の地震のとき、ボクは仕事で高層ビルの27階にいた。あの時いた場所は免震構造ビルだったから、地震がおさまってからも揺れが長く続いていたのを覚えている。
東日本大震災では、本震の前に比較的多くの地震が発生しました。
前震として規模の大きかったものは、平成23年3月9日11時45分に発生した三陸沖の深さ8kmを震源としたマグニチュード7.3の地震であり、最大震度5弱、岩手県で最大60センチの津波を観測したのです。
また、翌日の3月10日6時24分にも、三陸沖(牡鹿半島の東、約130km付近)で、深さ9kmを震源としたマグニチュード6.8の地震が発生しました。
大地震が起きるんじゃないかと思ったボクは、2ちゃんねる(当時)の書き込みでニュージーランドの地震と日本の地震に因果関係があるんじゃないかという書き込みを読んだ。そこで、近く大地震が起きるんじゃないかと予測した。
5日の日本時間午前4時28分頃、ニュージーランド沖のケルマデック諸島でM8.1の巨大地震が発生した。気象庁の発表によると、この地震による津波の心配はないとしている。
実は現在、同付近で規模の大きい地震が相次いでいる。前日の4日午後10時30分頃にはニュージーランド北東沖を震源とするM7.3の地震が発生。今回のM8.1の直前である5日午前2時41分頃には南太平洋のケルマディック諸島を震源とするM7.4の地震が発生していた。
ニュージーランド周辺の地震と聞いて思い出すのが、あの東日本大震災発生の17日前に起きた、2011年2月22日にニュージーランドのカンタベリー地方で発生した「カンタベリー地震」(通称:クライストチャーチ地震)だ。この地震で日本人留学生ら28名が命を落としたことを記憶している人も多いだろう。
東日本大震災のときボクは、職場から自宅までの避難ルートと当面の食料品の確保を素早く行うことができた。唯一の誤算は、避難ルートが避難民で溢れ、自宅に戻るまで予想した時間よりも3倍の時間がかかってしまったことだ。
宏観現象
宏観現象とは、古くから地震の前兆と言われる自然現象のことだ。2021年9月時点で、ボクが気になっている宏観現象は一つだけある。それは、東京から神奈川にかけて発生している異臭だ。
地殻の知識や地震学そのものが無かった時代から現在に至るまで地震の前触れ(前駆現象あるいは前兆現象)ではないかと疑いたくなるような現象が認められています。地震の前に「ナマズが暴れた」ことを筆頭にして「光の柱が立った」、「地震雲が出た」、「井戸水が濁ったとか涸れた」、「ねずみがいなくなった」、「犬が哀しそうに鳴いた」…など無数に存在します。このような人の感覚で認められる前駆的異常現象を総称して宏観異常現象といいます。宏観異常現象は科学的には検証がしがたいような現象が多く含まれています。
1923年の関東大地震の例によると約3ヶ月前から動物の異常現象が増えだし、10日前から急速に増加し、1日前にピークに達したといいます。
この異臭は、東京湾を中心として広範囲に観測される不思議な現象だ。大気の観測の結果、ガソリンに多く含まれる成分が検出されたそうだ。
令和2年6月以降、横須賀市の東京湾側を中心に、三浦半島から横浜市にかけた広範囲において、「ガス臭い」、「ゴムの焼けたようなにおい」といった異臭の通報が複数日寄せられています。
神奈川県では、関係機関と連携して原因究明を行っており、横須賀市消防局等が大気の採取を行い、神奈川県環境科学センターで分析を行っています。
これまでに採取した大気を分析した結果、ガソリンなどに含まれるイソペンタン等の物質が検出されましたが、異臭を感じた時間が短時間であったことから、ただちに健康に影響を及ぼすレベルではないと考えられます。
ガソリンとは、原油を加熱し、30℃から180℃の範囲で蒸発したものだ。東京湾には確かに石油プラントがあるけど、厳重管理された石油プラントから流出したとは思えない。そうすると、地下から湧き出してきたんだろうか。
ガソリン・軽油・灯油などの各種石油製品は、原油から作られています。産油国から運ばれてきた原油は、製油所の加熱炉で約350℃に加熱され、蒸気(石油蒸気)になって蒸留塔に送られます。蒸留塔は上に行くほど温度が低くなるように制御されており、入ってきた石油蒸気を沸点の低いものから順に分けています。沸点30℃~180℃でガソリンなどが、170℃~250℃で灯油、240℃~350℃で軽油が留出され、蒸留塔に残ったものが重油やアスファルトになります。
原油は、太古の植物が長い年月をかけて作られたという説が主流だったけど、地球内部に無尽蔵にありマントルから染み出してくるという非生物起源説がある。そして、ボクも、非生物起源説が正しいと考えている。
一方、非生物起源説では、生物の遺骸ではなく地球内部に存在する物質に石油の起源を求めています。石油の起源物質は、地球創生時に、地球の材料となった小惑星から持ち込まれて地球深部に蓄えられており、今も地球深部で石油の生成が続いているとしています。周期表で有名なロシアの化学者メンデレーエフ(1834~1907)は、非生物起源説を主張していました。
原油の非生物起源説が正しいなら、東京湾で発生する異臭の原因が説明できるんじゃないだろうか。フィリピン海プレートが相模トラフの下に沈み込みマントルの融点を下げ、マグマが発生していると考えてみてはどうだろうか。でも、東京湾はメタンを主成分の天然ガスを産出するが、地殻からマントルまで30kmもある。
地球の表面はいくつものプレート(岩板)でおおわれています(図1)。日本は4つのプレートが接する場所にあり、太平洋プレートは日本列島の東側で千島海溝、日本海溝、伊豆・小笠原海溝の下に沈み込んでいます。またフィリピン海プレートは相模トラフ(トラフとは、海溝よりもやや浅い海底の窪みのこと)と駿河・南海トラフで日本列島の下に沈み込んでいます。沈み込んだプレートからしみ出した水は、まわりのマントルの融点を下げて溶かし、マグマが発生します(図2)。このマグマは徐々に上昇し、地表に達したところで火山弧とよばれる火山の連なりを作ります。
もしかして、東京湾の海底近くまでマグマが上昇しているんじゃないかと思い、東京湾の温度を調べてみた。そうすると、異臭が発生し始めた2020年から東京湾の温度が上がっているようだ。最近のニュースでは、東京湾で青潮が発生しているという。
千葉県環境生活部水質保全課 田中崇副課長
「(発生しやすい時期は)春から秋にかけての気温が高い時期で、海水温が高い時期」
青潮は毎年のように発生していて、最近では年に1、2回は発生しているといいます。
千葉県環境生活部水質保全課 田中崇副課長
「1日2日で収まるときもあれば、3~5日継続して発生する状況も。風の状況がいつまで続くかといったものによることが大きい」
魚介類への影響が心配される青潮ですが、具体的な対策はなく、風が収まるのを待つしかないということです。
東京湾は、北アメリカプレートの上に乗っかっており、伊豆半島を境としてフィリピン海プレートとぶつかっている。この大きなプレート同士がぶつかっている場所は、地震の巣と言われている。それは何か。
相模トラフだ。
相模湾から房総半島南東沖にかけての相模トラフ沿いの地域及び南関東地域の直下では、これらの領域を震源域とする被害地震が繰り返し発生しています。
相模トラフは、日本列島が位置する陸のプレートの下に、南方からフィリピン海プレートが沈み込んでいる場所です。プレート境界が固着していることにより、沈み込みに伴って、両プレートの間にはひずみが蓄積されています。過去にはこのひずみを解放する大地震が発生しており、近年では大正関東地震(1923年)がこれにあたります。
また、南関東地域直下では、南側から沈み込むフィリピン海プレートの下に、東側の日本海溝から太平洋プレートが沈み込んでおり、非常に複雑な地下構造を呈しています。この付近では、これまでにM7程度の地震が多く発生していることが知られており、近年では千葉県東方沖地震(1987年)がこの例にあたります。
ここからは、ボクの妄想だから何も根拠がない。だけど、考えずにはいられない。もし、東京湾にマグマ溜まりができていて地殻を押し上げプレートに歪みが生じていたらどうなるだろう。もしそうなら、相模トラフ地震が近いうちに起きる。
相模トラフ沿いでは、マグニチュード(M)8程度の巨大地震(平均発生間隔180~590年)が想定されている。関東大震災(1923年、M7・9)からの経過年数は100年弱で平均発生間隔に達していないが、大規模構造物には供用期間が100年を超えるものもあり、長期の対策が不可欠だ。補修に多大な費用と手間がかかるため、設計段階から次の巨大地震を考慮する必要がある。
このため内閣府の有識者検討会は、関東大震災で倒壊した住宅や墓石から推定した各地の震度、地盤の隆起・沈降記録、東京大に残る地震計データなどを基に影響の検討を進めてきた。
東京湾で起きている異臭の正体が、マグマの上昇に伴って湧き出したものだとするなら、宏観現象ということになる。警戒すべきは、南海トラフ地震じゃなく相模トラフ地震かもしれない。ボクは、2021年に相模トラフ地震が起きるかもしれないと妄想をしている。
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