人を育てることの難しさよ!
今まで、全く教育体制の無い職場で働いていてきた私。
ちなみに、専門職。
心的安全性が保てない状態で、歯をくいしばって来ました。
何とか仕事を覚えた時が、転職の時。
奇妙な話ではありませんか?
仕事に不馴れなうちは、お客さんに叱責されて、落ち込むことも。
職場の皆は忙しく、誰も助けてはくれませんでした…。
何年か前に働いていた職場で、私の後任者となった後輩。
「自分と同じ様な思いをさせてはいけない!」と、かなり熱心に指導しました。
今回の私の転職をお知らせしたところ、次の様な返信がありました。
「今思えば、花甘露さんは、私の質問にかなり根気強く答えてくれていたと思います」
「花甘露さんがいたから、ここまで仕事を続けることができています」
「私の心の支えとなっています」
「新天地でのご活躍をお祈りしています」
「これからも、よろしくお願いいたします!」
後輩には、「どんな些細な事でも質問してね!」「調べている時間が勿体ないから!」と言いました。
職種未経験だった彼女に、何かを調べさせることは、大変酷でした。
どんどん質問を受けて、ひたすら答えていました。
すると、あら、不思議!
自分も知識の強化ができ、賢くなった様な気分に(笑)。
後輩の成長も、私より遥かに早かった様に感じました。
よく、「自分で調べてから、質問しなさい!」などと言う人がいるのですが、基礎もできていない新人さんにこんなことをさせると、膨大な時間を要して、仕事に取りかかることができません。
早く仕事に取りかかって、多くの経験を積み、自信を付けてもらいたかったのです。
それにしても、最初、彼女に会った時は、「難しい人物がやって来たぞ!」と感じたものです(笑)。
ニコリともせず、拗ねた様な態度。
返事は、「ハイ!」なのですが、変な違和感が…。
(あ~、随分、人間に苦労させられてきたのね!)
ハッキリ言って、可愛げは、ゼロ。
彼女の指導に不安を覚えた私ですが、この職場の友人と2人で、ひたすらアホキャラを演じたことで、何とか、心を開いてもらうことに成功。
(ありがとう、可愛らしき私の友人!)
この職場を去る時、私が後輩に贈った言葉。
「人の愛情を、素直に受け取れる様になりなさい!」
「人から可愛がられる様な自分でいなさい!」
(我ながら、偉そうな事を言ってしまった…)
しかし、残念ながら、その私の教えは、未だ実行されていない様子…。
後に、ある先輩が私に言いました。
「あの娘、何なの?」
「私が気を遣ってあげているのに、素っ気ないじゃない!」
「失礼な!」
(あー)
この点に関しては、私の指導も力が及ばず…。
人を育てることは、実に難しいのでした…。
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