見えにくき努力
父の兄。
最近、鬱病を克服したばかり。
これまで、社長として、がむしゃらに働いて来ました。
「もう、年だから!」と、仕事量を減らした途端、発病。
この兄、生き甲斐が必要。
「病気を克服して良かった!」と思っていた父でしたが…。
今度は、孫に熱中。
やたらと父に電話をかけて来ては、孫自慢。
父は、困惑していました。
「いつ、話を終わらせようか…」
暴走する兄の話を聞き続けること、数時間。
そこへ、ようやく現れる救世主。
呆れた兄嫁が、電話を取り上げて、父に謝罪。
「ウチのお父さんが、すみません…」
「変に、熱くなったりして…」
その他にも、我が家へ、大量の孫の写真を送って来る兄。
それを、黙って見つめる父。
ちなみに、父はこの兄とは、全く性格が異なります。
父はいつも、冷静。
何かに熱中している様を見たことがありません。
テキトーに日々を過ごしているにも関わらず、そこそこのことは出来てしまう父。
(きっと、何かに熱中する必要が無いに違いない!)
一方、兄の方はいつも、何でも「一番になると!」と、全力疾走。
「怠けるんでなかっ!」と、父を叱責。
これには、父も苦笑い。
そして、言いました。
「頑張っているから、(自分には)今があると!」
確かに…。
超難関人物である母と、これまで仲良く暮らして来たのです(笑)。
過酷な幼少期を経たことで、傷ついていた母の心に平和をもたらした功績は、大きいのでした。
目に見えることだけが、凄い訳ではない!
でも、兄に父の価値は、分かるまい…。
分かりにくきことに敏感でありたいと、私は思うのでした。
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