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覚悟を決めて使う破壊力

私の母は、大変気性が激しく…。

多分、普通の人が一緒に生活するのは、困難かと思われるのです。

まあ、インパクトのある人生を送りたいのなら、それはそれで有意義なのかも知れません(笑)。

とにかく、激しく動く母の感情が、周りの人達に伝播。

だましだまし獲得した様な、平穏な心はすぐに破壊させられてしまいます。

とにかく、本物(?)志向の母の前では、全ての偽りが白日の下に晒されてしまうのです。

これに閉口していたのは、母の実母(祖母)。

不幸な人生を送っていた祖母は、多くの秘密を抱えていました。

心の苦しみを和らげるために、変な宗教にはまっていた祖母。

ところが、ある日、捨てたハズの娘(母)がいきなり目の前に登場。

当時、母は小学校2年生。

渋々、一緒に暮らすことに…。

誰からも愛されずに育った母の感性は、とても研ぎ澄まされていました。

次から次へと、祖母の秘密を暴いていく母。

無理矢理保っていた心の平穏を崩壊させられた祖母は、段々、怒り始めます。

その時、母は思いました。

「それで、エエんじゃわ~」

強制的に、自分の心に正直にならされた祖母。

ここで、ようやく、変な宗教からは、卒業。

偽らざる心を手に入れたのですが、母との対立は、激化。

コレ、ある意味、残酷だったのか…。

変な宗教から祖母を救ったハズの母でしたが、悪者扱い。

母は、思いました。

「これで、やっとリンゴのひとつでも買ってもらえる様になったわ!」

「宗教って怖いな!」

「子供に食べさせる余裕もないのに、お金つぎ込むんやから…」

実母に邪険にされても、実利を取った母。

母の破壊力は、よい結果をもたらす半面、その副作用も大きいのでした…。


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