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人に愛されることを期待しない

私の母。とても強いハートの持ち主です(笑)。

幼い頃、一旦は両親に捨てられてしまった母。

誰も、自分を愛してくれませんでした。

小学校2年生の頃、自分の意思で両親のもとに逃げ帰って来たのですが、両親の愛情を得ることはできませんでした。

無理もありません。元々、家に居てもらっては困るから、捨てられたのです・・・。

祖父は、最初からちっとも妻子に興味がありませんでした。

祖母は当時、将来稼いで自分の面倒を見てくれることを期待した母の弟を溺愛していました。女の子は、ただのお荷物でしかありませんでした。

そこで、母が考えた事。

「私が自分を愛さなくてどうするねん!」

こうして、母は、「他人から愛を獲得するという事を期待しない」人生を歩み始めたのでした。

「他人が何を言おうとも、私は私!」自由人の完成です(笑)。

この自由人は、子供時代、祖母を大変苦しめることになるのです。

親の言う事を全く聞かない(祖母にとっては)悪い子でした(笑)。

しかし、皮肉な事に、大人になって祖父母を経済的に支えたのは、弟ではなくて母でした。

こうして、ようやく祖母は、母に対する態度を軟化させるに至ったのでした。

母は、大人になっても、変わらず自由人です(笑)。

しかし、そんな自由人はめでたく、ある人の愛情を獲得することになるのです。ある人とは、私の父なのですが(笑)。

自分に正直な母。「何を考えているか分からない」なんて事は一切ありません(笑)。本音で生きる人です。

奇妙な輝きを身にまとった母。ワガママの輝きなのでしょうか(笑)?

父と結婚しても、父に好かれようなどとは一切考えていません。

子供の私にも、好かれようとはしません。

類まれなる、不思議な人物との生活を楽しむ父。

なんか、大変な母を持ってしまったと思う私。

残念ながら、私は父ほど大人にはなれないのでした(笑)。


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