皮肉な結果
私の母は、祖母とは似ても似つかない子供に育ってしまいました(笑)。
それも、そのハズです。
生まれてすぐに、両親に捨てられてしまった母。
実家に逃げ帰って来た頃には、既にハッキリと自我が芽生えていました。
祖母が、母に色々と教育を施そうとするのですが、ほとんど徒労に終わってしまいました(笑)。
祖母が、母に望んだ事。いわゆる、良い子のススメです。
親の言う事をよく聞き、従順にしていなさい。
世間体を気にしなさい。我慢強くありなさい。
女の子らしく、おしとやかにして、良いお嫁さんになりなさい。
お嫁さんになった事以外、すべて祖母の思い通りにはなりませんでした。
「母親の言う事を聞いとったら、不幸になるやんか!」と、幼い母は思ったのでした・・・。
親の言う事を聞いて、ろくでもない祖父と結婚してしまった祖母。
「子供のために、離婚しないで辛抱するねん!」などと言い出す祖母に怒り心頭だった母。
「なんで、子供を言い訳にして、しょうもない男にしがみついて、くだらない辛抱と苦労を重ねるのか?」
「早う、別れんか!」これが、母の心の叫びでした。
自分の人生は、自分で決断して生きるし、責任は自分で取る。それが母。
祖母の努力も虚しく、全く期待外れな娘に育った母でしたが、結局、幸せを謳歌出来たのは、母の方なのでした(笑)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?