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大坂なおみもウルフアロンも、そしてうちの子供達も日本人。

(娘のいるシカゴに遊びに行って、アジア人ヘイトクライムの影響だと思うけど、走って来た車の中から歩道を歩いていた私に目がけて生卵を投げられたというある意味ショッキングだった出来事に関する記事を書いた後、

しばらく気が付けばお休み状態でした。。。あの後更にアメリカ各地を旅行しており、pcもなかったし、noteを書けなくて。。。生卵を投げられたことは超腹立ったし、絶対許されない行為なので、こうやって自分なりに発信はしたけど、でも、世の中にはいろんな人がいるから、もうやられたことに関してはトラウマにならない様に忘れ、今は元気でやってます。)

さて、オリンピックも真っ最中ですが、日本では盛り上がっているのでしょうか?

私の住むアメリカ東海岸ではアメリカ人の友達と会ってもオリンピックの話題は全く出て来ません。選手の名前も知らないし、競技や結果も気にしない人が多いです。

実は私の住む町からある水泳選手が今回東京オリンピックに出場しました。地元のネット新聞でその選手の名前や経歴が紹介されていたので、注目していた私は、近所のアメリカ人と話した時にその選手の話をしてみたのですが「そうなんだ~知らないわ~。」と言ううっすい反応のみ。

日本だったら公民館とか市役所に「OO町出身、水泳00mオリンピック代表OO選手、頑張れ❣」とか横断幕や垂れ幕が掛けられ、試合の時には皆がスチールパイプ椅子が並べられた会議室みたいな部屋に集まって、ハチマキ締めたりポンポン持ったりして一緒に応援すると思うんだけど、まぁわかってはいたけどそんなイベントは一切ありませんでした。そしてその選手はメダルには届かなかった様です。

「地元の星がオリンピックに出てるのにこんなに盛り上がらないなんて、なんでだろ?」と考えて、私なりに出た答えは以下の通りです。

1:いくら地元の星、おらが村のヒーロー、と言っても、アメリカ人は引っ越しが多い事もあり、日本人の様に土地に愛着を持っている人はあまりいない為、「子供の頃から知ってる」とか言う訳もないし、親近感があまり出てこないから。実際に今回の水泳選手も高校卒業まではこの町で育ったが、大学は全く違う州に進学し、そのまま違う州のチームに入って水泳を続けている。なのでちょっと存在を遠く感じるのだろう。

2:オリンピック選手の数が多くて、全員覚えられないから。隣町からも陸上選手が今回東京オリンピックに出場しているらしい。と言う訳で人数が多いからいちいち覚えられない。

3:NBCテレビはライブではない場合、何故か録画放送まで結果映像はネットでもなかなか見られないから。これは最近ほとんどテレビを見ない私の意見なので、もしかしたら間違っているかも知れない。しかし、NBCを付けても競技が多すぎて、放送をしていない競技はほとんどである。ネットでもなかなか全部は見れない。しかしスポーツの醍醐味はやはりライブ。結果が分かっている映像を見る人はやはりよっぽどのファンとかだと思う。とにかく見たい競技が見れないのだ。

4:この時期はアメリカ人にとって夏休み(バケーション)の時期だから。家族で旅行に行く人が多いから、そんな時期は昼間は観光地で遊ぶことが多いし、夜も疲れてるし、テレビを見て一日過ごす、っていう環境ではない。また職場だと共通の話題にもなるし、オリンピックを見る人もいるかも知れないが、多くの人がバケーションに出ているので、話題はオリンピックよりももっと身近な自分の旅行の話とかになり、オリンピックを見る必要がない。

って感じかな。

で、やっとここで本題です。

大坂なおみ選手が「日本人じゃない」とか言う人が日本にいるらしいよね、日本語話せないから日本人じゃない、日本で暮らしてないから日本人じゃないとか??。。。何か、そういう感覚にびっくりした。そして「やっぱ日本ってそういう人(日本生まれで日本育ちで両親が日本人で言葉は日本語のみ話す)が周りに殆どなので、そんな感覚になるんだな、って思ったよ。

うちの子供達(母親は私:日本人、父親はアメリカ人)は上の子はアメリカ生まれ、下の子は日本生まれだよ。英語も日本語も話せます。でも育ちはアメリカです。じゃ、この子らは日本人じゃないのか?

こっちに住んでると、もっともっと複雑な環境の子が多いよ。父親は中国人、母親は韓国系アメリカ人の子供とか、母親トルコ人と父親ハンガリー人の子供とか、アメリカ人とイギリス人の子供とか、もう話を聞いてもだれがどうで、とか忘れる位みんな混ざってる。

で、「と言う訳で私はアメリカ人です。」ってその人が言えば私は「なるほど。わかりました。」って受け入れてます。だって、その人が「アメリカ人ではなくてハンガリー人だ。」とか、私が決められる権利もないしね。

うちの子供達は「私はアメリカ人でもあり日本人でもある。だってお父さんはアメリカ人だし、お母さんは日本人だから。」って自分の事を説明しています。生まれた時から二つの国籍を持っているのが普通だから、それに違和感は本人は感じないんだよね。一つの国籍を持っている人からしたら違和感感じるかも知れないけど、それってその人の価値観であり、それが正解では勿論ない。

ウルフアロン選手は英語は話せない、と言う記事があった。でも彼の父親はアメリカ人だという事で、ウルフ選手が「僕はアメリカ人でもある。だって父親がアメリカ人だし。」ともし言えば、彼は日本人でもありアメリカ人でもあるんだよ、シンプルに。大坂なおみ選手も同じく。

それを両親が日本人で生まれた人(私とか)が「え?普通はどっちかでしょ?言葉は出来るのか?」とか言う、っていうこの感覚が何と言うか、日本らしい(良い意味でも悪い意味でも)なぁ、って私は苦笑しちゃう。アメリカに来たらマジ、いろんな人がいるんだよ。そういう人に限って「アメリカには住まないから、関係ない。」って言うかも知れないけど、でも鎖国でやって行けないんだしね、勿論。世界の考え方を知る必要はあるよね、別に従えとは言ってない。知る必要、学ぶ必要はあると思う。そしてどう考えるかは自分で判断するべきだよね。その自分の判断には今までの自らの経験や教養を以って行うべき。自分の意見で判断すべきだよね。

何か久々に書いちゃって長くなったな~。ここまで読んで下さってありがとうございます。バケーションも終わったしまた書き始めるので、また読んで下さい💛