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つぶやき

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#マンガ

『あひるの空』、50巻〜大栄戦に場面が移るまでの時間の流れが他のスポーツ漫画と比べて早い気がする。クライマックスへの「タメ」がないというか。気持ちの整理のつかなさが表れてる。

『テニスの王子様』、人間関係で言えばリョーマと不二先輩の関係がよかった。1度練習試合をした時に、リョーマが「この人強い。というより上手い」と素直に評価していたのが新鮮だった。
目標ともライバルとも言えない絶妙な立ち位置。

『ハンターハンター』(1999) 48話

物哀しいピアノの音楽と共にクラピカがノストラード家の館に入ると同じく面接に来たヴェーゼと目が合う。都会の大人の女性の雰囲気漂うヴェーゼの振舞いに少し圧倒されるクラピカ。この辺りからもストーリーが少年漫画の域を出ようとしているのが伺える。

ハンターハンター(1999)

クラピカとウヴォーの決闘が終わり、ウヴォーを尋問にかける手前、静寂の中シャルが窓越しに月を見るカットが入る。この後の行方を物語っているように見える。こういう場面の転換はアニメならではだと思う。

前にもつぶやいたけど、『あひるの空』は1つのコマの中にいる人の視線が分散しがち。同じ空間、誰かの言ったことを共有しながらも別のことをしていることが多々ある。

特にギャグシーンはギャグとツッコミが一対一の関係に必ずしもあるわけじゃなくて、軽く流される感じが読んでいて心地いい。

『ヒカルの碁』の桑原先生が「碁は2人いないと打てない」と言っていた。

ただ勝敗を競うだけなら我に固執してしまうけど、素晴らしい一局を打ちたいと思えば思うほど、主体が自分から離れて自分と相手、引いてはその空間に拡大されるんじゃないかと思う。

『ヒカルの碁』

普段から実力に差がありすぎる佐為と打ってるが故に思い切りのいい碁が打てなくなってスランプに陥るシーンや、プロ試験予選で院生の子とは全く違う社会人に気圧されて萎縮するシーンはとてもリアル。

壁の直面の仕方が他の漫画と一線を画してるように思う。

39巻で常盤が千秋にiPodあげちゃうの好き。

あひるの空、とても細やかに高校生活、部活のリアルが描かれてる。チャッキーのくだりとか。

「あいつは内に秘めた闘志ときれいなシュートフォームを持っていた」

この対比すごくグッとくる。

ハンターのヨークシン編や蟻編って、ゴンとキルアが物語の主役ってわけじゃなくてその状況に巻き込まれた当事者の一人って立ち位置がいい。2人の知らないところで色んなドラマがあるというか。

幽白もハンターもだけど、富樫作品って少年的な明るい世界→大人のどす黒い世界への移行が特徴的。

H2 25巻
栄京広田が三振した後、父の遺言を回想しながら空を見る虚ろな表情がすごく好き。

あだち充作品ってコマの中に動きをあらわす線が少ない気がする。
だからセリフが際立ってる。