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【2020年香港立法会選挙】雨傘運動から立ち上がった2016年立法会選挙のまとめ

2020年9月6日に香港の将来を占う重要な立法会選挙があります。

(立法会選挙については次の記事をご覧ください→2020年9月の香港立法会選挙について

香港の立法会選挙は4年に1回開催されます。

前回4年前は2016年。

2014年には多くの学生が普通選挙を求めて立ち上がった雨傘運動がありました。

雨傘運動に敗れた彼ら彼女らは2015年の区議会選挙、2016年の立法会選挙と政治の場へと戦いの場を移したのでした。

そう、昨年2019年から2020年にかけての流れとまったく同じです。

逃亡犯条例改正反対運動から民主主義と自由を求める社会運動が沸き起こった2019年。

多くの若者は同年に行われた区議会選に立候補者、支援者として参加し大勝利しました。

そして今年は立法会選挙の年です。

中国が香港版国家安全法の導入を決定するなど、情勢は不確かですあ、今秋には大きな社会運動が香港を覆うに違いありません。

4年前に最前線で闘っていた若者たちは今や現在の学生世代にバトンタッチし、多くは後方支援に回っていますが、彼らが残してくれたものが多く受け継がれています。

僕の友人の多くもそんな若者たちの一人でした。

香港の中でも、世界においても、少しづつ記憶が遠くなっていく今、誇るべき彼らのことを書き残しておきたいと思いnoteにインタビュー記事を載せています。

同じ世代の若者として、政治の話より一緒に飲みに行ったりハイキングにいったりする方が多い自分だからこそ聞き出せる本音の話、その場に一緒にいたからこそわかる本音の話を書いています。

彼らが求めて闘っているものは、僕らにとって普通の自由です。

僕らは息を吸うように自由を享受していて、彼らは徐々に自由が奪われて窒息しそう。

僕らは自分たちがゆたかだと思っていないけれど、高層ビルに霞がかかった香港からはとてもゆたかに見える。

新型コロナウイルスの影響で香港へ行くことが叶わない今、僕なりにできることを考え、キーボードをたたいています。

香港について知ってくれる人が増えるとうれしいです。

廻る中環サーカス:香港デモインタビュー ステラ

香港の民主化運動について知るきっかけをくれた、僕の留学時代の香港人の友人の一人。

→ステラインタビュー記事へ

香港社会に投げかける新しい息吹:香港デモインタビュー ピーター

政治に無関心だった青年が雨傘運動に参加し、運動後政党を創設。翌年の区議会選挙に立候補するも落選。さらに翌年の立法会選には同じ政党の立候補者の支援者として選挙戦を戦い、見事当選に導く。

→ピーターインタビュー記事前編へ

ピーターインタビュー記事中編へ

ピーターインタビュー記事後編へ

ピーターインタビュー記事終章へ

香港ネーションのファンタジー:香港デモインタビュー バッジオ

2016年の立法会選で青年新政(youngspiration)から立候補し当選。本土派の旗手として注目を集めるも議員宣誓問題で一転、議会から身を追われることとなる。その時彼は何を考え、今何を考えているのか。

→バッジオインタビュー記事前編へ

→バッジオインタビュー記事後編

香港デモ:家族の中の小さくて深い分断

香港の人がすべて同じ考えのわけじゃない。当然家族の中だって様々な意見がある。それが時として家族を分断してしまうこともある。雨傘運動以降現在まで、民主化運動に積極的に身を投じる一人の若者の家族の話。

→リンインタビュー記事へ

香港デモに対するある中国人の見方

中国内陸部で生まれ、イギリスで修士号を取得し、香港のグローバル企業でキャリアをスタートさせたハナ。現在深圳に住む彼女は見えない壁の向こう側の香港に何を見るのか。

→ハナインタビュー記事へ

今日も香港の状況は刻一刻と変わっています。そんな状況の深層を理解できるような基礎知識を得られる記事を目指しています。皆様からのサポートは執筆の励みになります。どうもありがとうございました