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6 香港ネーションのファンタジー:香港デモインタビュー 元立法会議員 梁頌恒 バッジオ (前編)

バッジオはトレードマークと言っていいくらい、いつもパリっとした青いシャツを着こなしている。


その日が友達との他愛ない集まりであっても、自身の裁判で判決が下る日であっても変わらない。


ただしあの日を境に外見は少し変わっている。それは彼の風貌が変わったということではない。


どこに行くにもサングラスを身に着け、背中には護身用のシールドを背負っているからだ。


最近少しは落ち着いてきたとはいえ、青年新政から立法会に立候補して当選した2016年の議員宣誓問題以降、彼は常にだれかに後ろをつけられていたり、突然暴漢が襲ってこないかということを気にしている。


実際街を歩いているときやメトロに乗っているときに悪意を持って絡んでこられた事例には事欠かない。


「柔らかそうに見えるけど、実際にナイフで実験してるんだ。」


そういって叩いて見せて、大丈夫だろうと示すその表情には、一瞬の疲れなのか、少し霞がかかっている。

僕とバッジオはともに1986年生まれの同い年で、その間に世界で起こったことは、置かれた場所は違うものの、おおよそ同じ時代感覚の中で共有している。

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