【出口から考えるFXトレード】角田 和将
短期と長期の移動平均線がゴールデンクロス(デッドクロス)でエントリー?
ボリンジャーバンド±2σで逆張り?
「結局どれが一番いいねん!!」
本書では…
上記のような、トレードルールを自動売買のシステムに落とし込み、過去10年分の為替相場のデータで売買したら利益はでるのか?
を検証してくれてます。
「もう聖杯探しに疲れたっ…」。
そんな人に読んで欲しい1冊です。
■こんな人におすすめ
聖杯探しに疲れた
トレードルールが定まらない
どんな手法が儲かるのか知りたい
■グッときたポイント2選
システムか?裁量か?
小さく勝つなら逆張り?大きく勝つなら順張り?
1.システムか?裁量か?
FXや株の勉強していると「自動売買のシステム」や「買い時(売り時)のサインを出してくれるツール」を目にした事があると思います。
指示に従ってトレードするだけなので、簡単だと思ってしまいますよね?
僕も「なーんだっ、ツールを使えばトレードなんて楽勝じゃん。」と思っていた時期があります。
しかし、実際に使ってみると…
含み益が出てる時はさっさと利確してしまい、含み損が出ている時は損切りせずに塩漬け状態…
見事に「損大利小」のトレードになってました。
そうなんです。
いくら、システムやツールを使おうが、自分の権限によって停止できてしまうんです。
自分で作ったシステムでもないから、結局は信用できなくなるんですよね。
なので、僕の場合は「感情が動かされて、システムを停止するぐらいなら、裁量でいいんじゃないか?」という考えに至りました。
念のため言っておきますが、システムトレードを否定するわけではありませんからね。
というか、僕も一応は元プログラマーなので、自分で自動売買のシステムを作って試してますw
今のところ「裁量トレードの方が成績が良いので使っていない」というだけです。
もし、成績が良いシステムができたら、みなさんとシェアしたいと思っています。
2.小さく勝つなら逆張り?大きく勝つなら順張り?
本書の膨大な検証データを見ている限り…
どうやら、10pips程度の小さい勝ちを狙うなら「逆張り」と相性が良さそうです。
テクニカル指標で言うと「ボリンジャーバンド」や「ストキャスティクス」を使い、時間軸は「5分足」など、短い時間足の方がトレードの成績は良かったみたいです。
勝率は55%前後ぐらいで、取引の回数は多く、細かい値幅をコツコツ取っていくトレードスタイルです。
次に、100pipsぐらいの大きな勝ちを狙う場合は「順張り」との相性が良い傾向に。
やはり大きく勝つなら、相場のトレンドを掴むのが重要なのでしょう。
テクニカル指標は「移動平均線」を使った物が多く、また「高値(安値)の更新でエントリー」なんかも好成績のようです。
時間軸は「1時間足」、「4時間足」など、長い時間足の方が好成績みたいです。
そして、一番興味深かったのが、大きく勝つ場合「勝率は低いが、一回の勝ちが大きいため、トータルでプラスになっている」ということ。
これは人によって好みが別れそうです。
理想を言えば「相場の状況によってトレードスタイルを変える」のが良いんでしょうけど…
本書のデータの良いとこ取りできるように、これからも勉強を続けたいと思います。
■まとめ
【出口から考えるFXトレード】のまとめになります。
負ける原因は「感情が動かされる」から
小さく勝つなら逆張り?大きく勝つなら順張り?
本書では10個以上のルールを、過去10年分の為替相場のデータで、どれが一番利益が出るのか?
これを、読者の代わり検証してくれてます。
この本の検証結果をヒントに、オリジナルのルールを作ってもいいですね。
また、今後のトレードの参考程度に留めておくのもいいと思います。
トレード経験がある方には、ぜひ読んでもらいたい一冊になってます。
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