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シリア難民の16歳の男の子と曲を作ります

最近、自分の辛い10代の記憶を歌った曲「Ungrateful Days」の英字幕版をInstagramに投稿したところ、ブラジルの10代から予想外の熱烈な反応があり6万回再生されました🎉(※2020年7月20日時点)

他にも、オランダ、インド、モロッコ、モンゴル、インドネシア、韓国、イタリア、アルジェリアなど色んな国から反応があり、1番驚いたのはドイツ在住・シリア内戦から逃れてきた16歳の男の子から「I just saw your music video its dope」とメッセージが届いたことです。

詳しく話を聞きたかったので、Discordで話を聞きました。日本とドイツの時差は7時間。

彼は4年前にダラアを逃れ、トルコ、ギリシャ、アルバニアセルビア、ハンガリー、オーストリアをボート、バス、徒歩で移動し今はドイツのケルンに住んでいるそうです(※2015年大晦日に移民によるドイツ人女性暴行事件が起きた場所)。

だけど、家族と再会出来たのはつい最近で、言葉も随分と理解できずどこにも居場所がなくて辛い経験をしたそう。

そして、本当に写真みたいなボートに、真っ暗闇の中40人も乗って逃げたとか、1つ前のボートは転覆してしまったとか、銃を持って政府軍がやってきて気に入らない奴は誘拐していくとか、全てにおいてリアリティが日本の日常生活では考えられないものでした。

これは曲にするべきだと思い、彼に話をしたところ伝えると「ぼくも歌詞を書きたいし、歌いたい」とのことなので、一緒に作ることにしました。

最初は、彼の物語を僕が日本語で歌えばいいと思っていましたが、彼のオリジナルのストーリーなんだから、彼が彼自身の言葉で歌わなきゃ意味がないなと、彼の言葉を聞いてハッとしました。

「何語で歌えばいいの?」と聞かれたので「自分の感情が1番、身体と共鳴できる母国語がベスト」と答えたら「僕の場合はアラビア語も英語もドイツ語もある意味全部、母国語なんだよな・・・」と言っていたのが印象的でした。

※参考「シリア内戦の勃発地ダラアを政府軍が奪還」
https://www.bbc.com/japanese/44817058#

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