【お悩み】使ってないけど、みんな仲間だと思ってしまい、捨てられない
こんにちは、片づけ習慣化コーチの牛尾恵理です。
先日、「使ってないけど、みんな仲間だと思ってしまい、捨てられない」というお悩みをいただきました。
ありますよね〜
こうなると、思考がストップしてしまい、「とりあえず置いておく」ことを選びたくなってしまいます。
こんな時、どうしたらいいか?と、考えてみました。
仲間感があるモノたち
かくいう私も、長い間使っていないのに捨てられないものがあることを思い出しました。
それは、子供たちが小さい頃、ヘアカットに使っていた「バリカン」。
使ってないよね、と何度も「捨て」を検討しましたが、なぜか手が止まり、もう何年も使っていないのに、捨てられずにいます。
見るたびに、子供がかなり小さい頃、浴室で毛だらけになってヘアカットした日々を思い出すので、なんとなく同じ時を過ごした「仲間」感があるんですよね・・・
捨てられない原因
これって、事実に対する自分の反応パターンが「セット」になってしまっていることが原因だと思います。
まるでハンバーガーを頼む時に、ポテト・ドリンクセットを思わず付けちゃうみたいな感じ。
本当は、「今日はポテトはいらないし、ドリンクも水でいいけど、サラダは欲しい」と思っているのに、つい「いつも通り」のポテト・ドリンクセットを頼んでしまった、みたいな感覚です。
ハンバーガーを頼む時の「パターン(癖)」となってしまっているんですよね(もちろんそんなパターン持ってないという方もいると思いますが)。
パターンの変え方
では、これをどうしたらいいのかというと、こんな3つのステップを踏んでパターンを変えていきます。
1、バラす
2、置き換える
3、スタートに戻る
「バリカン」を例に、具体的にやってみると、こんな感じです。
1、バラす
事実>数年使ってない「バリカン」がある
思考>使ってないなあ、いらないなあ、場所とってるなあ、でもまたいつか使うかもなあ、まだどこも壊れてなくて使えるしなあ、まあまあ高かったしなあ
感情>もやもや、軽い恐れ
行動>とりあえず保留
”今は使ってないけど、まだ使えるもの”に対して、この思考・感情・行動「セット」が発動してしまっている状態です。
こうやって、バラしてみると、「思考」がごちゃごちゃしているのがよくわかります。
2、置き換える
次に、「思考」部分をよく見て、この奥にどんな「Myルール」があるだろう、と探ります。
すると、「まだ使えるものは、捨ててはいけない」とか「買ったものは、しっかり使って元を取らなければならない」みたいな「Myルール」が見えてきます。
ここで、「そうよ、それが当たり前でしょ」としてしまうと、元のループ。
なので、その「当たり前」を「それは本当?」と、疑ってみます。
例えば・・・
それは全人類が共通して従っているルール?
今まで1度も、まだ使えるものを捨てたことはないの?
元を取れた感がないまま、捨てたものはゼロ?
そのルールを破ったら、どうなるの?
こんな質問を自分にしてみると、かなり不自由なルールを自分に押し付けていることに気づけるかもしれません。
私の場合は、「あかんあかん、まだ使えるのに。捨てたらアカンで!!」という母から耳タコで聞いたパワフルな関西弁口調がドーンと聞こえてきました(もちろん近くに住んではいないのですが)。
結論として、そのルールを破ったら、母に叱られる😅
それを無意識下で恐れているので、「とりあえず保留」し続けていたというわけです。
人の話だと、拍子抜けかもしれませんが、この「母親の声」はバカにできません。
自分がやりたいのにできない、という心のブレーキの正体としてよくあること。
もちろん、今はもう大人になり、この「バリカン」をどうするかは私が判断していいことです。
それに気づくことができれば、この「ルール」を適用するのかどうかは「選んでいい」という許可が降ります(自分に)。
今回は、適用したくないな、と思えば、その「ルール」を置き換えます。
「まだ使えるものは、捨ててはいけない」
→「まだ使えるものでも、捨てることがあってもいい」
「買ったものは、しっかり使って元を取らなければならない」
→「買ったものの中に、あまり使えず元を取れないものがあってもいい」
どうでしょう?
こっちの考えの方が、悩みやもやもやが軽減されるのなら、選んだっていいんです。
3、スタートに戻る
というわけで、新しい思考を採用したのなら、スタート地点に戻ります。
事実>数年使ってない「バリカン」がある
そして、改めて新思考を採用してみます。
思考>まだ使えるけど、もう使わない。「まだ使えるものでも、捨てることがあってもいい」。残しておいても邪魔になるだけ。今回は、捨てよう。
行動>不燃ゴミに出す
もちろん、初めは抵抗感や恐れがあるものです。
でも、何度かこの新パターンを繰り返していると、「捨てても大丈夫」という経験値が積み上がっていきます。
その先に、いろんなモノに対して、できるだけサクッと「いる・いらない」を決められるようになっていきます。
■片づくマインド・名言シェア75
美しいものにするなら、破ることのできない規則などない。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
美しいものにするためには、不要なものを減らすのが一番です。
不要なものを減らせないルールこそ、真っ先に減らしましょう〜
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私も1記事書かせていただきました♪
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