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おんなのことば/茨木のり子





積読本📚の中から茨木のり子さんの詩集
「おんなのことば」を拝読しました📖´-
(2024,2,14 読了)



出版社童話屋の田中和雄さんの編集による茨木のり子さんの詞華集。
先月、初めて詩の読書会に参加する機会がありました。SNSで繋がりがあり、読書会でもご一緒したことのあるutaさんがいくつか詩を選んでもってきてくださって、その中から自分が気になる詩を選んで朗読していきみんなで感想を言い合うというなんとも優雅なひとときでした。



その中のひとつに茨木のり子さんの代表作
「自分の感受性くらい」があったのですが、そのときその詩を見てなんとなく私には合わなそうと感じ、別の方の詩を選んだのでした。

帰宅後、そういえばと茨木のり子さんの詩集を積読していたことを思い出しパラパラとめくってみるとそこでまた「自分の感受性くらい」と出逢ったのです。


読書会のときはなんとなく合わないと感じた詩でしたが、独りになって読み返してみるとことばがじわじわと胸に染み込んでゆき涙がでてきたのです。
初めに読んだ時は頭ごなしに怒られているようでたくましさを押し付けられていると思ったのは勘違い?読み違い?でした。
この詩は肩を抱いて励ましてくれているような詩。もしかしたら茨木のり子さんが自身を鼓舞するために書かれた詩なのかもしれませんが、苦しんでる人に寄り添いたいという優しい想いがにじみでているようです。お母さんに抱きしめられたような気持ちになりました。


というわけで、茨木のり子さんの詩を初めてしっかり拝読していくことになったのですが、茨木のり子さんのことばは品がありたくましい。でもそのたくましさを人に押し付けるようなことは全くなくて。
見るべきものをしっかり見て、私たちに伝えてくれるのです。

むぅちゃんや!
いくじなしは いくじなしのままでいいの
泣きたきゃ 泣けよ
意気地なしの勁(つよ)さを 貫くことのほうが
この国では はるかに難しいんだから

「夏の声」より一部抜粋




茨木のり子さんのことばは、お母さんのようなことば。包容力のあることば。叱咤激励しながらも優しく包み込んでくれます。
始めの印象で茨木のり子さんを避けてしまわないで本当に良かった。今拝読できて良かった。



因みに本書は昨秋ののきさき古本市で出店されていたutaさんから購入しました。
utaさん、素敵な詩に二度も引き合わせていただき本当にありがとうございました❁⃘*.゚





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