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桃を煮るひと/くどうれいん
積読本📚の中から、くどうれいんさんの食エッセイ集
「桃を煮るひと」を拝読しました📖´-
(2023,10,3 読了)
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くどうれいんさんのことは知ってからずっと気になっていたのですが、なんでかなかなか読む機会に恵まれませんでした。
そんな中、新刊が出たのを機にようやく手に取ることができました。
今回は食エッセイということだったのと、サイン本があったので迷ってる場合じゃねぇ〜といささか興奮気味に購入したのであります。
まずまず、この装丁がなんとも可愛らしい。
くどうれいんさんを知らずともジャケ買いしてしまいそうです。イラストも色合いも好き。
日々の何気ない食に関することを描いてあるエッセイです。
体に優しい食生活というより、楽しい食生活というイメージ。食べることが本当にお好きなのがじわりじわりと読者にも伝わってきます。
楽しく食べるための努力を惜しまない人だなとも思いました。
だからといって、料理得意な人だからこんな食生活がおくれるんだよと気負わせる感じではなくこれなら料理苦手な私にも真似できるかもということばかり。
”手巻きシーザーサラダ”や”もずく酢サラダ”は今度試してみたくなりましたし、岩手の名産”瓶ウニ”は即効で調べて今度余裕のあるときにでもお取り寄せしちゃおうかなと。
くどうれいんさんの食エッセイは、著者と一緒に読者もワクワクできます。
食べることをもっときちんと楽しみたくもなりました。
いずれすべて朽ちる。そうであればなるべくおいしいところをえらんだほうがよい。
「んめとごだげ、け(おいしいところだけ食べなさい)」。
わたしはその一言に、何か人生にも通じるような大きなメッセージを感じずにはいられない。
くどうれいんさんがお祖母様に言われていた言葉、そしてくどうれいんさんの言葉、今この言葉に出逢うために私は本書を拝読するべきだったようです。
ここでググッと涙が込み上げてきました。
おいしい、たのしいを選びながら生きていきたい。それは楽をするとか怠けるとかいうことではなく。
自分にとっておいしい、たのしいを選択できていたら人から見て苦しいことであったとしてもきっと苦にはならないことでしょう。
親しみやすいくどうれいんさんの言葉たち、いいな。
お気に入りの文筆家がまた1人増えてしまいそうです。ひとまずデビー作のZINEを購入したので拝読するのが楽しみです。
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