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だんだんおかあさんになっていく/おーなり由子






図書館から借りたおーなり由子さんの詩集
「だんだんおかあさんになっていく」を拝読しました📖´-
(2022,11,16 読了)







この本は試し読みするために一旦図書館から借りて拝読してみました。
おーなり由子さんの息子さんがお腹にいる時から2歳ぐらいまでの間に書かれた詩を収録した一冊です。



子供を見守るように綴られた詩は、子供と共に成長していくお母さんの様子も伺えて心温まるものがありました。
おーなり由子さんらしい優しさと温かさ。



実はこの本を拝読するのは少し躊躇している自分がいました。
私は読むべきではないという変な思い込みがあったから。
私は母親になりたいという夢がありましたし、そうなるのが自然のことだとも思っていました。
でも、40代半ばになってもその夢は実現されておらず、もうそろそろ諦めねばならないかなと思い始めています。



こればかりは自分の力でどうすることもできず、流れに身を任せるしかないのですが、もっと若い時に真剣に考えていれば少しは何かが変わっていたかもしれないと思うとつい後悔してしまいます。
おかあさんになれなかった自分というのがコンプレックスで、この本を手に取るのを躊躇してしまっていたのです。


ただ、私はおかあさんという立場にはなれていませんが、おかあさんの子供という立場ではあります。
おーなり由子さんのおかあさん目線での詩を拝読していると、私も母にこんな風に見守られて今まで生きてこれたのだと実感できました。
やっぱり拝読できて良かったと思います。



うまれたとき はじめに出会うのは
ひかり
あかちゃんは まぶたの奥でおもう
ーここは ひかりのあるところ

ああひとが
生まれて一番はじめに知ることは
この世界が ひかりのある場所だということだったのか

それなら わたしは
おまじないのように くりかえさなくてはー

どんなときでも
この世に ひかりがあるということを
しぬまで 忘れないでいられるように

たとえ くらやみしかないように思えるときでも
自分の生まれてきた場所は
ひかりがあるところなんだということを
思い出せるように

おまじないのようにくりかえす


ここは
ここは
ひかりのあるところ
「ひかりのあるところ」より







私がおかあさんになることがあるのかはわかりませんが、生まれてきた場所がひかりのあるところだということを大切に想う人に伝えれるような存在にはなりたいものです。
優しい気持ちになれるこの本は買い直して大切に手元に保管しておくことにします。







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