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わたしの献立日記/沢村貞子






積読本📚の中から、沢村貞子さんの食エッセイ
「わたしの献立日記」を拝読📖しました。
(2022,3,3 読了)






以前拝読した森下典子さんの著書の中で紹介されていた沢村貞子さんの言葉がとても印象的で、どんな方なのか知りたいと思い購入した本です。


沢村貞子さんという方を私は存じ上げなかったのですが、母曰く脇役で嫌な役をすることが多かった女優さんだけれど、人としては凛とした生き方をされた人とのこと。
母も好きで、昔エッセイを何冊か拝読したそうです。





仕事をもつ主婦のほんのちょっとした思いつきから始まった献立日記。
沢村貞子が大学ノートに書かれた献立日記は26年間で36冊にも及んでいるそうです。
本書はその献立日記から抜粋された献立とエッセイをまとめた1冊。



献立を拝見していると、なるべく旬の食材を使い、食材の無駄がないように、同じ食材を使いながら飽きのこない料理を、としっかり工夫されていることが分かります。
エッセイからは、一本筋が通った粋な女性なのだということも伝わってきます。
巻末にある平松洋子さんの解説も素晴らしく、もっと沢村貞子さんを知りたくもなりました。



松浦弥太郎さんのエッセイといい、沢村貞子さんの食エッセイといい、丁寧に生きている方を拝見すると、いかに自分が堕落した日々を過ごしているのかということを実感させられます。
楽しく生きるということは、完璧ではなくていいけども楽をするということではない。
日々自分が心から喜べるものを知り手を抜かないということ、足るを知るということ。
そのように生きれる人は、傍にいる人も幸せにすることができる。



上手く言葉にできませんが、沢村貞子という人の生き方にとても感銘を受け、読了後胸が熱くなりました。
自分の人生を立派に生き抜ける人に私もなりたい。
自分はもちろん、誰か一人でも幸せにできたと言って人生の最後を迎えたい。



今、本書に出逢えたことを心より嬉しく思えた1冊でした。












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