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自ら不幸を追い求める女たち

よく女友達と喋っていて、今現在付き合っている男の悪口とか、ただ寝て、ご飯やコンビニには行くんだけど、でも映画とか旅行には行かないような関係を3ヶ月近く続けている友達もいる。彼氏の悪口を何回も会う度に似たようなことを言うんだけど、その子の周りの皆はなんとなくその場の雰囲気で、聞いているだけで「じゃあ別れたら?」なんて言ってみたところで、「いやー、でもさー」から始まり、「おそらく今は別れない」みたいな結末だ。

本人も本当は、この人といる自分もその人も好きではない、と実感しているのに、気付いていないフリをしてそのことをスルーしているのか、彼女自身も何をしたいのか自分でもよく分かっていないようだ。

彼氏と別れることで、あの1段階、20代の若い女の集団から頭1つ飛び抜けた存在になれることに対しての優越感にもう浸れないし、女友達に自分からも、友人からも「別れた」という事実と「なんで」とか「どうして」とかって、質問攻めにされる、あの空気感にとにかく耐えられなくて、さらに特に落ち込んでも無いときにも関わらず、無駄に励まされたり、逆にそれが自分を惨めな気持ちにさせたりして。これらの要因も、「結果的に別れない恋愛」の言い訳によく挙がる例だろう。

付き合ってもいないのに、一緒に寝て、彼の家で時間を過ごす女友達は彼女自身も付き合いたいのか、付き合いたく無いのか、この関係性に対してはっきりさせたいのか、そうでは無いのか、その彼の方も同じで、どちらもはっきりしない関係をただただ過ごしているようだ。

そういう女(〝一応〟恋愛しているグループ)が全体のおよそ6割くらいいて、残りの4割は〝しっかりとした〟男女交際をしたいと願っている。残りの4割の3分の1は、恋愛に全く興味がないし、もう3分の1は、恋愛はしたいんだけど、最初の1歩がなかなか踏み出せなくてズルズルしていると、あらもうこんな歳?って感じだし、最後の3分の1は、2ヶ月に1回くらい街に行って抱かれに行くスタイルか、元彼と別れてもう1年間、異性と触れ合っていない女たち、とかただ〝ヤル〟だけの関係とか様々だ。

もちろん、以前は前者の6割の女の集団に入っていたんだけど、今は後者の4割に属しているとか、その逆も然り、って感じで入れ替わりが激しいプロ野球の1軍2軍みたいな感じで女も自分たちの居場所を彷徨っているようだ。

1軍2軍を行ったり来たりしている女を、多くの人は「モテる」という定義にしているが、私は常に1軍にいる女、常に1人の男と関係が続いている女こそ「モテる」女だと思ってる。

元々、長らく4割グループにいた人間が久しぶりに恋愛をして、急に6割に昇格すると、久しぶりの〝彼氏という存在〟とデートをすると、自分でも驚くほどドキドキするし、デート前には何度もトイレに駆け込み、ありとあらゆる自分のポイントをチェックし、なんなら隣で化粧直ししている女のことも頭から爪先までとりあえず見といて無意識にチェックする。(反射的に、無意識的に、私の方が可愛いとか、うわっ完敗、とか思ってしまうのが女の特徴だろう)

鏡を見て内心、ウワーって今にも叫び出したいくらいナーバスとエンジョイが混ざっていて、それでも外見はものすごく冷静を装って、その恋が始まり、好感触を掴んで、友人のど素人のタロットカードで一喜一憂し、めちゃくちゃいいカードが出たら、結果もそうなる、なんて全く根拠のない自信に溢れ、最終的に彼から連絡が来なくなった日には友人のタロットカードを恨んだり、でもやっぱり多くの女にとって、恋愛と占いは正にハッピーセットのようにも思える。

この男は危険だとか、絶対私が後々泣かされるだとか、(勝手に泣くとも言う)とか(もう既に泣いているのだけど)それでもやはり、結局は人の意見を自ら聞きに言ったにもかかわらず、その人の意見に反し、その悪い男と時間を共有することで、自分が満たされるというのはよくある話ではないか。

大概私は、「オッ、この人いいな」って思うときがたまにあるんだけど、結構自分では機能していると思っている(信じている、いや、信じたい)第六感がなんとなく「この男は、よくないぞ、おそらく、私が、悩んで、クレイジーに、なるぞ」ってハートのセンサーが反応し、気持ちを抑えられるんだけど、(いや、19くらいのときには、しっかり危険な男に気持ちを持ってかれることも大切なのだが)ある程度の女はこっちから遊んでやる〜って意気込む女と、逆にしっかり遊ばれて、性のはけ口にされているのにも関わらず、いっそうどハマりする女とか、元々遊ぶ気はなく、それで本気でハマりに行く(ハマってしまう)女とかいろんな女と男が出会って、ゴチャゴチャになるこの世の中ってま楽しいし最っ高って感じだなあ。(火星くらいからこの地球を、客観的にみるべし)

こっちは彼のことが好きなのに、彼は好いてくれないとか、まじ恋愛あるあるだし、夜にしか呼び出さない、とかタクシー代払ってくれない、とか2リットルノのペットボトルの水買ってこい、とか、なんだかんだ、そうやって彼の言いなりになって行動している自分が楽で好きで、親友に同じような悪口を言いながら、そのその非リア充の親友に「それを言える優越感」に浸っていて、友人に「じゃあやめなよ」って言われるけど結局恋愛している自分が好きだし、恋愛していたいし、そうすることで自分を保ちたいし、自分だって何がしたいのかよくわかんないし、でも私はそれで、その側から見たらバカバカしい恋愛ごっこをする時期があってもいいんだよと言うか、人生において必要だとも思っている。

性のはけ口としか思われていないのに、素敵な対応でベッドへ迎えてくれる男と過ごすことが最上級の幸福で、何にも替えがたい、それこそ代替え不能な行為、だと我々女は感じている。

でも、そんな「まじうける」とか「まじやべえ」とか「バカうまい」とかずっーとタバコしか吸っていない男と過ごす経験は、1回2回くらいならあってもいいのだが、3回目は御免だし、そんなんだったら家に帰って村上春樹でも読んで興奮していた方が100倍マシだとも思っている今年23歳の私。

彼が付き合おうとか、一切そういう気配ももうないから、今度の自分の誕生日までに諦めると、言っている友人もいるが、それも1つの手段だし、(本当に諦められるかどうかは別として)無理に気持ちを途切らせることも難しいし、そのままズルズル行っちゃうのも最終的に自己嫌悪だろう。

おそらく、そんな4文字で片付くほどその気持ちって簡単な話じゃないし、どこかで彼がいつの日か、私を好きになって、超メロメロになって、超大好きになって、私第一になって、常に永遠に平和に彼と過ごせるかも〜みたいな妄想と期待が自分を止まらせてくれなくて、なんならもっとアクセルを踏まざるを得なくさせる。

ある日、もうその煮え切らない男に疲れたとか思って、他の男も見てみよう、っていう気分になったときに誘われた合コンに行ったけど、パッとした男がいなかったり、常にその彼と比べたり。(煮え切らないにも関わらず)

ごくまれに、その彼が私の為に変わって自分の思い描いていた理想に近づく可能性もあるが、そんなことは至極まれで、それは宝くじで3億円当てるくらい難しくって、なんなら3億円の方が当選確率高いんじゃね?っと思うほど、この人生においてなかなかない話なのだろう。
そんなときはやはりある程度から距離を置き始め、徐々にラインや写真を消し、早くて2、3ヶ月後には自分自身に興味が100%向いている状態が1番いいよねって話。

最近、私は「あっ、この人といると自分がいい人間になれそう」と思える人と出会った。それでも彼の方からNOを突きつけられたんだけど、ああよくある運命の相手ってこんな感じかなって、若干の感触を握らせてくれた。以前はただドキドキするだけが、私の恋愛スタイルだったんだけど、「この人といると自分が優しくなれる」って思わせてくれるような男性に初めて出会って、今後はこういう人と時を過ごしたいって実感した。

I Know I Know 彼はいい男で、私のことをわかってくれて、私の話をふんふんって楽しそうに聞いていてくれて(多分)、顔がもろタイプで、首筋がなんかよくわかんないけどセクシーで、腕の日焼けと血管がたまらんくって、笑ったときの目尻のシワがなんとも可愛いやら、愛おしいやらで、とにかく最っ高だったんだけど、あの恋は一方通行で、モテる友人K子が言うように、「マッチを秒で消されたような恋」ってあるあるだよね。

14 15歳の恋愛が1番可愛くって、18 19歳の恋愛が1番ドキドキして必死で、22 23歳の大人になってもまだまだ自分が昔思い描いていた恋愛ができない子供だと実感させられている今日この頃。

自らの不幸を追い求めて、探して、潜って、浸って、悲しんで、呆れてっていう一連の流れを通り越して、落ち着いた時に、「私、何やってるんだろう、馬鹿みたい」って思える日が来るまで、さあ皆様、とことん不幸を飽きなく追い続けようって感じ。

タイトルは【自ら不幸を追い求める女たち】だけど、その不幸は、今は不幸せと感じているかもしれないが、時間が解決してくれるというか、まだ不幸を追い求めている自分に思いっきり酔えるのなら、酔っ払っ雨のがいいと思った。

それと、私の尊敬している女性の言葉、【失恋すると、女はセクシーになる】この期待を胸に今日も一日しっかりと二足歩行でやるべきことをやりましょうね♡

続きあり

続きは私のクソみたいな恋愛観について

あちゃちゃちゃちゃ〜。