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「最低でも3年働け」は意外と理に適っている:MBAホルダーが実際に起業するとどうなるのか

国内大学院のMBAに在学中のアオです。
大学院は2023年3月修了予定です。(本執筆は2022年10月)
MBAの同期と在学中に起業をすることになり、MBAホルダーとしての目線で起業についていろいろと言語化していきます。

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今回はキャリアの話し

私は30代前半なのですが、
金融企業→ポータルサイト運営企業→WEB代理店→大手外資CRM企業→大手デジタルマーケ企業と5社経験しております。
※MBAはWEB代理店時代に入学しました。在学中に2回転職する珍しいケースですが、その辺りも別の機会に記事にしようかと思います。

10年ちょっとで5社なので「お前は最低3年働いてないじゃないか」
という突っ込みは後ほど回収するとして、3年は理に適っているなという結論を持っています。

私自身も若い頃はよくまわりから「3年」と言われ続けてきました。なんで?なんで?と思い先輩方に聞くのですが、誰に聞いても3年の根拠は出てきませんでした。よくあるのが
「1人前で売上を上げられるのにだいたい3年かかる」
「退職金がでるのが3年目からだから」
「だいたい3年と言われている」
「石の上にも3年と言われているとおり忍耐力が必要だ」

だいたいなぜ3年なのか?の回答になってないんですよね。3年勤めての退職金なんてたかが知れてますし、とくに後半2つはなにも根拠がない。(石の上にも3年を否定しているわけではありません)
勤務年数が長い人ほどよく言っているなとずっと思っていました。

そこで自分なりに答えを出してみました。

なぜ3年なのか?

「再現性をもって実務活動にあたるために3年必要であり、企業側、従業員側双方にメリットがあるから」
だと考えています。
入社してからの従業員に期待されていることって下記じゃないでしょうか。

1年目の目的:環境を理解し2年目に向けた土台をつくる
なんだか分からないまま、社内ルールの理解もして、お客さん対応もして、とにかくがんばって結果を出す

2年目の目的:安定した成果を出す
社内ルールやお客さんとのリレーションの構築の仕方も理解できたので、安定して成果が出せるようになり、会社にも貢献できる人材となる

3年目の目的:業務を体系立て再現性を発揮する
自分1人で売上もあげられるし、かつ自分の経験を後輩に提供することで例えば1人で1.2倍の売上を上げられるようになる

※太字部分以外は営業目線で書きましたが、バックオフィス側でも抽象化して落とし込めるかと思います。

会社としては生産性の高い人材が必要です。となれば1人で複数人分の売上を上げる人材が欲しい、だから最低3年は働いてほしい。

働く側としては自分の経験をまわりに分かりやすくアウトプットし再現性が発揮できる能力がある、というのは社外に持ち運び可能なスキルであり、別の環境で働くのに最低ラインは満たしていて合格といえるので、3年は働いた方がよさそうです。
(持ち運び可能なスキルはよくポータブルスキルとかというのでまた別の記事でも書こうと思います)

だいたい3年目くらいでメンターになったり、なにかのPJのリーダーを任せられたりすることありすよね。これが3年目でようやく1人前の根拠ではないでしょうか。

また、どの業界でも季節要因はあるので、時期に応じて対応すべきことも同様に経験できると考えると、最低3年は理に適っていますね。


ただし、私は働く側は3年にこだわる必要はないと思っています。


「3年働け」ではなく「3タームは経験しろ」


「3年働く」のではなく「3タームは経験しろ」
が正しいと考えています。

前述した3年の流れを言いかえると、
1ターム目の目的:環境を理解し2ターム目に向けた土台をつくる
2ターム目の目的:安定した成果を出す
3ターム目の目的:業務を体系立て再現性を発揮する

別に3年という数字にこだわる必要はないのではないでしょうか。

1Qの目的:環境を理解し2年目に向けた土台をつくる
2Qの目的:安定した成果を出す
3Qの目的:再現性の発揮
でもいいし、極端なこというと
1か月目の目的:環境を理解し2年目に向けた土台をつくる
2か月目の目的:安定した成果を出す
3か月目の目的:再現性の発揮
でもいいわけです。


ここで成長する人材となるべく考えるべきことは例えば

・タームはどのくらいの期間必要か?
→目の前の自分の仕事を俯瞰したときに本当に1年間経験しないと1ターム終わらないのか?1Qでいいのではないか?1か月では?

・新しい経験をするにはどうすればいいか?
→業務を細分化すると、A仕事は1か月ターム、B仕事は1週間ターム。
B仕事が早急に再現性を持てるのであれば自分がやるべき仕事か?別の人に任せて新しい仕事ができないか?

・3タームで自分の中で一人前とするのか、それ以上を求めプロフェッショナルを目指して4年、5年と働くべきか?それは長年働けばプロフェッショナルといえる業界なのか?

などでしょうか?

もっと極端なこというと、もしかしたら10年周期の業界だってあるかもしれないんです。
となると「3年」という年数に縛られるべきではないんです。


何も考えずに3年言われたとおりに働くのは人生の無駄遣い

「3年働く」を
「業界的に、仕事内容的に1ターム1年なので、3ターム経験して再現性を持たせる」
ことを目的にするなら3年でもいいと思います。
ただ

「だいたい3年と言われている」
「退職金でるから」
「石の上にも3年と言われているとおり忍耐力が必要だ」

ことを真に受けて働くのは時間のムダというお話しでした

1人あたり年間7〜800万販管費としてかかるからそれを回収するには〜
の観点もありますが、今回はキャリア観点からの記事だったので割愛しました。


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