松永弾正

都内3箇所で棚を借りながら国内外の本屋を目当てに出かける人。本屋、出版流通に関する… もっとみる

松永弾正

都内3箇所で棚を借りながら国内外の本屋を目当てに出かける人。本屋、出版流通に関する本や郷土資料とかを蒐集中。『本屋の周辺』をH.A.Bから刊行。 2019年SFC修行で解脱。 最近は巡った本屋について気になったことがあれば、各地の古書店や図書館、国会図書館を使って調査も実施中。

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自己紹介

とりあえず、自分が何者なのか、整理も兼ねて自己紹介をば。 やってること都内の3箇所で間借り本屋をやっています。間借り本屋については、以下の記事が参考になると思うので、ご参照いただければと。 今のところやっている場所は以下の4箇所です。 1.BOOKSHOP TRAVELLER(下北沢) 2.BREWBOOKS(西荻窪) 3.ブックマンション(吉祥寺) 4.本喫茶わかば(2022年3月まで、現在は借りてません) 本屋に関する本とか出版流通とか読書についてをメインに

    • 生存報告です。 連載の方に全力投球しているせいか、noteの更新が年単位で滞ってしまうという事態に...現在は2冊目(『本屋の周辺Ⅱ』)に向けて原稿を書いてます

      • 山形本屋案内 3

        八文字屋山形駅の東口から歩いて15分くらいのところに、今回訪れた八文字屋はあります。 八文字屋は山形県内、宮城県内に店舗を持つチェーン店、今回は山形市にある本店を訪れました。 店内に入ると、1階が本屋、2階が文具売り場となっています。おそらく本屋以外で八文字屋をご存知の方だと、文具、特に万年筆のインクで知った方がいると思います。 オリジナルのインクを買おうかなと思ったのですが、受け渡しに時間がかかるので、今回はパス…… 棚は山形市内の大きい本屋らしく、様々なジャンルを網羅し

        • 間借りについてのご報告

          さて、2018年からやっている間借り本屋について、2点報告があります。 2箇所撤退します 神保町 PASSAGEに出店します まず、1から。これについては「そもそも本屋を巡りながら4箇所は無理」なので、増やすなら撤収するべきだと判断しました。2軒分の費用は大きいので、ここで一つ支出を削減しよう、とも思ったので、撤収という判断をしました。 そして、2ですが、2箇所撤収する代わりに新しい場所として、神保町のPASSAGEに行くことにしました。 2/1付でアカウントの登録を

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          山形本屋案内 2

          紙月書房旧山形県庁、文翔館の裏手に、今回訪れた紙月書房はあります。 古本屋、というよりはブックカフェ、という表現が合っているかもしれません。店内入って右の棚には特集棚。今回は東京・江戸についての本が挿してありました。 また、山形の版元、「書肆犀」の本も置いてありました。こちらは新刊扱いなので定価販売。 奥に入っていくと棚がずらっと。小説などの白っぽい本から郷土に関する本まで幅広く揃っていました。特集棚に神保町のブックショップガイドが3冊出ていました。持っていなかったらここで

          山形本屋案内 2

          年の瀬にお知らせ(C101向け寄稿)

          年内最後のご報告です。 「国会図書館のすごし方 突発ペーパー」に1本寄稿しました。「寄稿しました」、というのもなのですが、今回のネタ元は自分です。 このツイートを拾っていただき、あれよあれよと話が進んで1つのものにしていただきました。 本ペーパーの寄稿者には、『調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』(皓星社)の著者である小林昌樹氏や皓星社、兼近代出版研究所の河原努氏などがおります。 会場にお越しの方はぜひに。 頒布先は 30日東ヘ39a 永代屋  31日

          年の瀬にお知らせ(C101向け寄稿)

          山形本屋案内 1

          香澄堂書店山形城近く、最上義光歴史館の向かいに、今回訪れた香澄堂書店はあります。 店のある辺りは現在の町名が「旅篭町」です。店の「香澄」は「香澄町」という地名があるのですが、これとの関連はわかっていません。聞き忘れました。 店内入る前、外には均一本がダンボールに入っていました。矢内原忠雄の本が置いてありました。 店内に入って正面は山形の郷土関連の資料。奥に行くと海外文学(推理系)。間の棚には本の本、歴史系などなど。ジャンルは幅広く、しかしかなり濃い目な印象でした。 帳場近く

          山形本屋案内 1

          秋田本屋案内 1

          乃帆書房千秋公園から旭川を渡って少し歩く。ねぶり流し館の近くに、今回訪れた乃帆書房はあります。 今回日曜日に遠征を始めたのも、ここに行くためです。 店内に入る。入って左側の棚にはzine、本の本や本屋本が。ここの本屋本はかなり数が揃っています。(本稿執筆時点)比較的刊行されてからすぐの『台湾書店百年の物語』やH.A.Bから出ている『あの本屋のこんな本』もありました。 また、本屋や図書館をテーマとしたライトノベルや漫画も置いてあります。かなり意識して本屋本について情報を集め、棚

          秋田本屋案内 1

          札幌本屋案内 5

          書肆吉成地下鉄北24条駅からバスで数分。揺られた先に今回の目的地である書肆吉成があります。建物は2階建て。入ってみると1階は文庫等が中心。螺旋階段を昇って2階に上がるとハードカバー系の本。北海道関連の資料や人文系の資料が豊富な本屋です。入り口近くにはガラス戸があり、その中に本棚が。こちらは均一棚です。 ここ、古本屋ではあるのですが、1階に水声社や夏葉社などの新刊を取り扱っています。これは数年前まで札幌中心部にあった丸ヨ池内ゲート店で取り扱っていたものを、ビルの取り壊しに際し

          札幌本屋案内 5

          「どうして図書館に関連する言説は「本を借りる行為」ばかりでレファレンスのような「調査補助」があまり語られないように見えるのか」非常に気になりますね…本借りるだけが図書館じゃないんですよほんと…

          「どうして図書館に関連する言説は「本を借りる行為」ばかりでレファレンスのような「調査補助」があまり語られないように見えるのか」非常に気になりますね…本借りるだけが図書館じゃないんですよほんと…

          ちょっとしたお知らせ

          ちょっとしたお知らせです。別にnoteやめますとかそういう話ではありません。 おしらせかねてよりBOOKSHOP LOVERで連載をしている「松永弾正の本屋紀行」、連載開始から最近までの記事をまとめ直し、1冊の本にしました。 書名は『本屋の周辺Ⅰ AROUND THE BOOKSTORE』。 版元は、いつもお世話になっているH.A.Bookstore。『あの本屋のこんな本 本屋本書評集Ⅰ』などに連なるH.A.B ZINE seriesの1冊として刊行です。 H.A.B Z

          ちょっとしたお知らせ

          仙台本屋案内 4

          book cafe 火星の庭地下鉄を使うなら南北線の勾当台公園で降りて定禅寺通を東側へ行くと今回訪れたbook cafe 火星の庭があります。 火星の庭周辺は他にもボタン・阿武隈書房仙台店もあり、仙台駅から徒歩で手軽に本屋巡りができるエリアです。自分が訪れた時は大雨のため、バスを使っていました(ここの前に曲線を訪れていたので、大崎八幡宮からるーぷる仙台で定禅寺通市役所前で下車)。 さてこの火星の庭、仙台の本屋といえばここ、という方も結構いると思います。自分もその中の1人です

          仙台本屋案内 4

          札幌本屋案内 4

          BOOK LAB.地下鉄北18条駅から北大方面に歩いたところに、今回訪れたBOOK LAB.はあります。大学が近いため、文学やその他学術書がメインかと最初は思っていました。棚をじっくり見ると文学や文化人類学、アイヌに関する本から小説、絵本など幅広いジャンルを取り扱っていました。店の中央の箱にも絵本が多く、子どもに向けて本を買う時に行くのもいいかもしれません。また、和書以外にも少々洋書を取り扱っていたり、本以外にもレコードの取り扱い がありました。 大学近くの本屋なので、教科

          札幌本屋案内 4

          経堂本屋案内

          ゆうらん古書店ヘッダー写真、経堂で撮り忘れました…今度行った時に撮り直して差し替えます。 経堂駅の北口から西方面(登戸方面)歩いて数分。今回訪れたゆうらん古書店はあります。 経堂というと、2019年に遠藤書店、2020年に大河堂書店と古本屋が閉店し、隣駅豪徳寺では2021年に靖文堂書店が閉店した地域でした。そこに2022年の9月24日にオープンした新しい古本屋です。 開店の花には音羽館だけでなく横浜の馬燈書房もありました。 店内に入る。入って右側は外国文学と思想系。後ろ

          経堂本屋案内

          有隣堂古書部について調査をしてみる 2

          今回のお題さて、前回の「有隣堂古書部について調査をしてみる」からしばらく経ってしまった。今回は有隣堂の社史を読み比べていこうと思う。本題から少しそれるような形になるのはご容赦願いたい。 有隣堂の社史確保状況日本の古本屋にて『有隣堂七十年史』と『有隣堂百年史』を確保することができ、手元には『有隣堂七十年史』(以降『七十年史』)、『有隣堂八十年史』(以降『八十年史』)、『有隣堂100年史』(以降『百年史』)の3冊が揃った。 『有隣堂小史 創業者を偲びて』(以降『小史』)について

          有隣堂古書部について調査をしてみる 2

          仙台本屋案内 3

          金港堂青葉通一番町駅から歩いて数分。サンモール一番町を南側に歩くと、今回訪れた金港堂はあります。 店に入る前には、「今週いちばん売れている本はこれです」というスペースがあります。 店内は3階建て。地下1階は専門書やコミックと岩波の本、1階は文芸、文庫新書や郷土関連の本、旅行関連などとなっています。2階はというと、どうやらイベントを行える場所となっているようで、サンモール古本市の会場になっていたようです。地下に下りる階段には金港堂が出版している書籍のコーナーがありました。 創

          仙台本屋案内 3