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増えるうどん

昨夜、note更新後にシャワー浴びるかと思って服を脱ぎ、お湯を出してみるとなぜか水が全く熱くならない。全裸のまま小一時間部屋をウロウロし、玄関近くのわかりにくいところに給湯器の電源があるのをなんとか見つけた。

新しい部屋に入居したらまず一通りスイッチを確認するとか、そういえば私はこういう生活力がないんだった。もう10年くらい一人暮らししてなかったのですっかり忘れていた。あと今のところゴミの出し方もわからないままだ。ゴミ箱が埋まっているのでそろそろ調べないといけない。いいな書いたからな。やれ、やるんだ私(セルフ恐喝)。

そして今日は口座開設やらもろもろの所用をすませ、せっかく福岡県民(仮)になったので牧のうどんに行ってみた。

福岡はとんこつラーメンで有名だけども実はうどん屋もとても多いことはご存知だろうか。まあだいぶ有名か。特に「牧のうどん」「資さんうどん」「ウエスト」が福岡うどん三傑と呼ばれるチェーン店なんだそう。福岡に来た新参者としてはご挨拶をせねば失礼であろう。

13時を過ぎていたが、私が行った福岡バスターミナル店は満席だった。5組ほどの行列に並んで、券売機の一番目立つところにあった肉ごぼう天+かしわ飯のセットを頼んでみた。

レンゲの乗った小皿の用途がよくわからん

この小さいやかんは何かって?うますぎて倒れた人の顔にかける水?ノン。このやかんにはうどんのスープが入っているんですね。このスープとテーブルに常備されているきざみネギを追加しながら食べていくスタイルなのだ。

まずうどん。肉がすき焼きみたいに甘く柔らかく、その甘さがスープにも溶けだしている。ごぼう天はどーんと5個。衣がけっこう厚く、ごぼう天ひとつで大人の親指くらいのサイズがある。サクサクのまま食べるとわりとあっさりしているが、肉で甘くなったスープを吸わせてびちゃびちゃで食べるとうまい。天つゆに漬けて食べているみたいだ。

そして麺。福岡のうどん麺はコシがないのが特徴らしい。注文時に麺の硬さを選べるのだけど、普通で頼んでもだいぶ柔らかい。ラーメンはカタで食べたがるのにうどんになるとやわやわになるのが面白い。ラーメンよりうどんの文化を盛り上げたいと考えた福岡人が、「柔よく剛を制す(柔軟なものでも強いものを制すことができる)」ということわざを体現するためにうどん麺を柔らかく作ったというのは、今私が適当に考えた嘘です。本当の理由はわからん。

丸亀製麺の麺はプチンと嚙み切れる潔さがあるが、牧のうどんの麺はもっちゃもっちゃと噛んでいくような感じがする。このモチモチ麵がどんどんスープを吸い、啜れども啜れども増殖し続けるのだ。バイバインでもかけたんか?というくらい減らない。なるほど、このためにやかんの追いスープがあったのか……と後半になって気づいた。

あと、かしわ飯も鶏の出汁が効いていてかなりおいしかったが無限に増殖する麺にお腹が爆発しそうでこの辺の記憶があまりない。食べる順番を間違えたかもしれない。

「牧のうどんではダラダラと食べてはいけない」を私の福岡辞書に刻んだ。

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