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コロナ禍のパリのちょっといい話

こんにちは!おはようございます!こんばんは!
パリでハンドメイド・ブランドを運営しているMAZです。

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暗いニュースが多い中で、良い話を書こうと決めました。

今日のちょっといい話は

ある女の子の無意識的な優しさについて。

今日窓の外を見ていると、30代後半くらいの若いパパと2歳くらいの男の子と5歳くらいの女の子がマンションの敷地内の芝生で遊んでいた。

コロナで外出制限がかけられているフランスで、お子さんを持っている家庭は子供達をどうリフレッシュさせるかに心を砕いている中、マンションの敷地内で遊ぶことは唯一子供達に許されることと言ってもいい。

子供達は春の暖かい太陽の中で枝を拾ってキャンプファイヤーの原型のようなものを作って思う存分に飛び跳ねていた。

若いパパは2歳くらいの男の子をあぐらをかいた足に座らせて耳元で何かを優しく語りかけたりしていて、一瞬コロナ禍であることを忘れさせるくらいに幸せな光景がそこにはあった。

そんなところに目が不自由であろう、杖で自分の道筋を探り探り歩くご老人がやってきた。一人で歩いてくるところを見ると、独り身のご老人であるように見える。背中も丸まって少し寂しい。足取りも少し弱々しく、頼りない。だけど、そんな状況でコロナ禍の外に出てくるなんて、外に出たくてたまらなかったんだろうということがわかる。時折、棒に当たる草木を手で愛でている。心底外出を楽しんでいるように見えた。

そして、そのご老人がさっきの親子の近くまで歩いてきた。若いパパはご老人への感染を恐れてか、それとなく老人から少し離れた場所に移動した。

ご老人は目が見えず、また草木を手で愛でたままで気づいていないようだったが、そんな若いパパの動きに思いやりがあるように思った。

そんな風に思っていると、5歳くらいのさっきの女の子がご老人に近づいて行って、何か話しかけた。背中の丸まったご老人が初めて腰を起こして笑顔になった。

あぁ、ここ最近で初めて人と喋ったんだろう。

そんな風に思わせる笑顔だった。安堵に近いような。

5歳の女の子は今世界がどんな状況か、大人ほどに深刻にはならずに、たまたま通りかかったご老人に挨拶程度に話しかけたつもりだったんだろう。しばらく話すと飽きたようにまた遊びに戻って言った。

ご老人はしばらくその場を離れず、植物を触りながら、それとなくまた女の子に喋りかけられるのを待っているように見えた。


今、私たちはとっても特殊な世界の中にいる。

その中で強く思うのは、今まで見えてこなかった人々の思いやりが目に見えて見えるようになったことに幸せを見出すいい機会なんじゃないかということだ。

【今日のフランス語】

思いやり:attention

安堵:soulagement

無意識:inconscience

【今日のおうち時間のおとも】

ペネロペ・バジューのculotte!!これまでの歴史上の女の人たちの活躍がキッチュに可愛く描かれていてとっても元気が出ます。フランス語がわからなくてもアニメーション自体が楽しめるものになっているので是非!

ちなみにこの原作本は日本語でも販売されています!

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良かったら覗いてもらえるととっても喜びます♡

宜しくお願いします!

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それではまた!素敵な1日をお過ごしください。

若しくは、

1日お疲れ様です!今日も頑張りましたよ!ご自身をいたわってゆっくり休んでくださいね!

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