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  • パリのマミコさんとわたし

    【短編小説】 パリに住む私マリと、マミコさんの物語

  • パリのいろいろ

  • フランスでママチャリ旅

    パリで失恋した私が2020年8月18日〜フランスでママチャリ旅を敢行します。良かったらのぞいて貰えると嬉しいです😉❤️

  • フランス語学習ノート

    ボキャブラリー中心

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1日目

花瓶の底にかすかに残る泥のように 隅でひっそりと 誰にも知られずに ただ息をする 1人膝を抱えながら この息にどれほどの価値があるのか 考えると苦しくなって ゆっくりと目を閉じる

    • 猫が行方不明

      • パリのマミコさんとわたし【11】

        ※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【10】の続きです! ******************************** しばらく3人でぼうっとモンマルトルを照らす西日を眺めていた アニスが喋り始めた 「だけど 確かに人は孤独がデフォルトなのかもしれないけど それが真実だったとしても 僕は誰かと繋がって愛し合って それを忘れていたいんだ 理想論だってわかってるよ だけどそうしていたいんだ」 普段なんでも飄々とこなすアニス 珍しく彼の言葉に熱がこ

        • パリのマミコさんとわたし【10】

          ※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【9】の続きです! ******************************** 早速、アニスは今日振られたことを話し始めた 彼はチュニジア出身で土地柄からか他の友人や親戚たちと同様に 29歳になる今年、30歳になる前に どうしても奥さんを見つけたいとのことだった 婚期をとうに逃しているのであろうアラサーの私は 結婚て、そんな欲したり、探したりしてできるものなんだろうか という初歩的かつ根本的な疑問を胸に抱えながら

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        • パリのマミコさんとわたし
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        記事

          パリのマミコさんとわたし【9】

          ※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【8】の続きです! ******************************** 「こんにちは、僕、アニスって言います」 数時間前に振られたとは思えないような笑顔でアニスが おじ様に自己紹介している おじ様はもしかするとアニスが好みのタイプなのか すかさず 「私マミコって言うのよ!」といいつつ アニスの肩をバシッと叩いた と同時に 強い香水の香りがこちらまで漂ってきた マミコ!? アニスは日本人の名前のこと

          パリのマミコさんとわたし【9】

          パリのマミコさんとわたし【8】

          ※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【7】の続きです! ******************************** 「あんた、ここで何してんのよ」 パリの北、サクレクールで野太い日本語が聞こえてびっくりした 振り返ると肌のつるんとした初老の日本人らしきおじ様がこちらに睨みを聞かせている 一瞬で頭をフル回転させたが 日本人の初老のおじ様の知り合いはパリにいない はて、誰だろうか、もしかして人違いかもしれない。 すかさず、日本語で答える 「すいません

          パリのマミコさんとわたし【8】

          パリのマミコさんとわたし【7】

          ※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【6】の続きです! ******************************** 家に着くとアニスがソファで塞ぎ込んでいた アニスはチュニジア出身で高校卒業とともにパリにやってきて、金融系の大学・大学院と進み、今ではコンサルで働いているいわゆるエリートだ お金はあるだろうに、彼がシェアルームに住んでいる理由はズバリ極度の寂しがり屋だからである 私が「どうしたの?」と聞く前に、私の帰宅に気づいたアニスいう 「彼女に振られ

          パリのマミコさんとわたし【7】

          パリのマミコさんとわたし【6】

          ※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【5】の続きです! ******************************** 2月の寒空に豪奢に輝くオペラ座を見たら全部どうでもよくなった いつも通りブックオフで1€のお気に入りを見つけ Kマートで食材を買って最寄りのピラミッド駅から7番線に乗って 自宅のあるMairie d'Ivry駅に向かう 自宅のあるMairie d'Ivry駅は7番線の終着駅だから楽だ 近くに激安中国系スーパーのタンフレールが2店舗もある

          パリのマミコさんとわたし【6】

          パリのマミコさんとわたし【5】

          ※パリのマミコさんとわたし【1】〜【4】の続きです 「あのっ、Kマート開いてましたか?」 「今日土曜日じゃない!これ見たらわかんない?」 『彼女』はキレ気味でカツカツと地下鉄の地下に続く階段を降りていく あぁ、怖かった しばらくそれだけしか考えられなかった ただ、彼女に喋りかけることができただけでも御の字だ そう思ったら、なんでキレられなきゃいけないんだ と軽く腹が立ってきた そのついでにお腹もすいてきて 今日はKマートで奮発して日本の食材とお菓子を大量に

          パリのマミコさんとわたし【5】

          パリのマミコさんとわたし【4】

          ※パリのマミコさんとわたし【1】〜【3】の続きです。 土曜の朝、少し二日酔い気味で起きたが、まだルームメイトのみんなが起きないうちに、バスルームを独り占めして、一本映画を見ながら湯船に浸かったら、すっかり治ってしまった。映画が4姉妹の物語で、日本に住んでいる姉や妹を思い出して、日本が恋しくなった。お金もないし最近、日本に帰っていない。 とりあえず、日本が恋しい。日本食が食べたい。だが、日本食レストランに行くお金はない。 ということで、土曜の午後に久しぶりに、オペラに行っ

          パリのマミコさんとわたし【4】

          なぜ私はこうもフランスに魅せられているのか。

          porte d'ivryの駅前にあるバゲットが食べたい! これは私が以前住んでいたパリの端っこにある駅前のパン屋さんに売ってたバゲットのこと。ロックダウン中もいつも列ができてた。 外はカリカリ。中はもちもち。少し塩気が効いてて。 あぁもう、思い出しただけで食べたい。 バターも何もなくても、それだけで美味しかった。 自転車で買いに行って、乗りながらかじったことも。 どうして私はこんなにも昔住んでたパリに恋い焦がれてるんだろうか。 それは今住んでるアフリカでおととい

          なぜ私はこうもフランスに魅せられているのか。

          パリを離れて想うこと

          今日映画「アマンダと僕」を見て 思いっきり パリを引きずってる自分に出会った (ちなみに「アマンダと僕」はとっても良い映画でオススメです) 私にとってパリは 良い街じゃないけどめちゃくちゃ好きな街だ 観光客にとっては全てがキラキラして見える街だけれど 住んでしまうと沢山汚いところも見える それと同時にその混沌の中に人間臭さがかいま見えて その魅力から離れられないのだ 街に住む人たちも肌の色が全く違って 宗教や文化も全然違う テロも他の街なんかより桁違い

          パリを離れて想うこと

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          WEEKEND BATHTIME...

          WEEKEND BATHTIME...

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          パリ住みは果たして女子の夢なのか。

          パリ住みは果たして女子の夢なのか。-私の独断と偏見で考えてみた- パリ。この2文字だけで、女子たちが憧れを抱くパワーワード。 そこに住むことは、果たして女子の夢を叶えることになるんでしょうか。 パリに住んでいる私が勝手に考えたパリ住みの夢と現実(2020年ver.)をお届けしたいと思います。 まず、パリ住みの’夢’の部分。↓・歴史ある綺麗な街並みが近くにある(家賃が高くても気にしない場合) ・美術館・博物館にいつでも行ける(ロックダウン中を除く) ・パリ住みってお

          パリ住みは果たして女子の夢なのか。

          コロナによるパリでの夜間外出禁止

          昨日の夜、マクロン大統領がパリを含む8都市で21時〜翌6時までの夜間外出禁止、期間は今週の土曜から少なくとも4週間を発表し、パリは少しざわついている。 これから冬になるにつれて、室内に多数人がいることは増えるだろうし、感染者が更に増える、また、ロックダウンになる、といったことが危惧されているからだ。 けれど、パリの人たちの日常はいつも通りで、学校の若い子なんかは夜間外出制限をかいくぐって、どうやってパーティーをするかについて話し合っていた。 私は2020年2月にパリに到

          コロナによるパリでの夜間外出禁止

          孤独の取り扱い方

          うまくいっている時、人は誰かと一緒にいたら、なんだか安心したり、幸せな気持ちになったりするっていうふうに普段は思ってる。 けれど、いざ誰かと一緒にいると、その人と一緒にいることでより一層孤独を感じることが結構ある。 その誰かに、あーしてくれるだろう、こーしてくれるだろうと無意識に期待している分、その期待通りに行かなかった時、孤独が倍になって帰ってきたりする。 アラサーになって、やっと気づき始めたのは、誰かに幸せにしてもらおうなんて期待する気持ちはそもそも間違ってて、自分

          孤独の取り扱い方