紺珠記

タイトルの「紺珠」(かんじゅ)は、「なでると記憶を呼び起こす紺色の宝玉」だとか。 その…

紺珠記

タイトルの「紺珠」(かんじゅ)は、「なでると記憶を呼び起こす紺色の宝玉」だとか。 そのままだと忘れていってしまうあれこれを思い出すきっかけになるように、日々のことを綴っていこうと思います。

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  • 東京寫眞帖

    東京の風景。 昭和の名残を探して。(現代の景色も撮っています)

  • お茶でもひとつ

    とつぜんお茶への興味が再燃。日本茶、中国茶、紅茶などジャンルを問わずに、飲んだお茶を記録していこうと思います(素人なので、ほんと自分の備忘録です)

  • 今日の本棚

    読書記録を兼ねた感想文です。

  • ものがたり) 夢路にて

    帝都の実力者・汐見子爵と人気役者・篠乃井冬月との出会いとその後のものがたり。

  • ものがたり) 残響

    いつかの時代、いつかの場所。 捕虜だった青年とその主人の話。

最近の記事

東京寫眞帖 : 豊川稲荷東京別院

もはや東京「神社仏閣」寫眞帖と名を改めたほうがいいような様相を呈しているこのカテゴリですが(笑)、今回は赤坂の豊川稲荷です。 石塀の彫り物 いつもは赤坂見附の駅を出て、青山通りのゆるい坂を上り、途中にある歩道橋を渡ってお稲荷さんの正門へというコース。 ですが、この日は歩道橋が工事中で渡れなかったため、少し先のとらやのある角まで行って青山通りを渡り、正門まで戻ってきました。 (とらや前の交差点を渡ってすぐのところから入ってもよかったのですが、せっかくなら正門から入りたいで

    • 近郊寫眞帖 : 久地不動尊、宗隆寺

      こちらの記事の続きです。 津田山を貫通して流れてくる平瀬川の光景にしばらくショックを受けていましたが、気を取り直して平瀬川トンネルの先にある久地不動尊に向かいました。 久地不動尊 例によって事前にはなにも調べずに行きました。地図で見ると境内も広そうですし、栄えている大きなお寺なのかな、と想像していました。 が、あにはからんや。 トンネル出口のすぐ上を横切った先にある、お寺へと続くまっすぐの道は津田山を登る急な坂で、しかも人っ子ひとりいません。 竹やぶがざーっと揺れ

      • 紫陽花の花手水

        • 近郊寫眞帖 : 久地の円筒分水

          こちらの記事の続きです。 梅林公園の目の前を流れる平瀬川を上流に向かい、新平瀬橋を渡るとその近くに「円筒分水」はあります。 二ヶ領用水の水を近在の4つの村に公平な比率で分配するための施設で、昭和16年に完成してからは、水争いが一挙に解決したのだそうです。 あたりには豪々たる水音が轟いてます。 分水から道を隔てたすぐ向こうに二ヶ領用水と平瀬川の合流点があって、用水が滝のように平瀬川に流れこんでいる、その水音でした。 地図を眺めているだけでは、ここにこんな高低差があるなん

        東京寫眞帖 : 豊川稲荷東京別院

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          近郊寫眞帖 : 久地の梅林

          またまた季節を遡って、2月の話です。 千葉から今の住まいに引っ越してきてから、南武線が身近な路線になりました。  その南武線に「久地」という駅があります。 久地がかつては梅の名所だったということは、こちらの文章で知りました。 現在の久地駅のあたりを地図で見ても、それらしいものはなにも見当たらないですが、もう少し東に目を転じると「梅林公園」という所があるようです。 このところ、梅といえばもっぱら近くの池上梅園でしたが、たまには遠出もよいか、と出かけてきました。 高津駅周

          近郊寫眞帖 : 久地の梅林

          お茶でもひとつ : 煎茶「癒し」

          風邪のせいでお茶断ちをして以来しばらくぶりの緑茶は、すすむや茶店の煎茶「癒し」。 自由が丘にお店があって、ティーバッグひとつから買うことができます。 ちょうど友達からお菓子をいただいたので、あんこによく合うという「癒し」を淹れてみました。 「癒し」は、鹿児島茶の「さえみどり」と「ゆたかみどり」のブレンド茶。  湯のみを口元に持ってきた時、ほっくりと甘い香りがしました。 ひと口に「甘い」とっても、その甘さは千差万別。しかしあいにく私には、自分が感じた甘みを表す言葉の持ち合

          お茶でもひとつ : 煎茶「癒し」

          うれしい。

          仕事の合間にnoteを覗いたら、このような画像が。 こんなのもらうの、初めてです! 嬉しいなあ。 いつもなかなか記事を書き進められずにいるのですが、これを励みにがんばろう。 (褒められるとその気になるタイプ。笑) スキを下さった皆さま、そして記事を読んでくださった皆さま、ありがとうございました!

          うれしい。

          東京寫眞帖 : 蛇窪神社

          昨日の朝、目が覚めたとき、ふと蛇窪神社の名前が頭に浮かびました。 蛇窪神社にはしばらく行っていません。 体調は戻ったし、晴れてもいることだし、散歩がてらお参りに行ってきました。 もう茅の輪がある! と思いましたが、よく考えれば6月です。夏越の祓えもすぐですね。 茅の輪だけでなく、境内の至るところが紫陽花の花と涼しげな緑で飾られていました。 奥の弁天様にもお参り。 弁天様の手前にあるなで蛇様の頭を思う存分撫で回し、滝の水音を聞きながら、池のほとりでしばし涼みました。 し

          東京寫眞帖 : 蛇窪神社

          日常雑感 : 秋収冬蔵

          ここ2週間ほど体調をくずしていました。 気温の変化についていけず、まんまと風邪をひいたのです。 しかも、ふだんホットフラッシュでしょっちゅう体が熱くなるせいで、しばらくの間は熱があることにも気づいていませんでした。 ようやく「何かおかしいな?」と気がついたとたん、今度はもしやコロナではという心配が湧き上がりました。 こんな心配、以前は不要だったのに。 熱が出ても、薬を飲んで寝ていれば治るさ、と気楽に構えていられましたが、今はそうじゃない。 恐る恐る発熱外来に行って、風邪と

          日常雑感 : 秋収冬蔵

          近郊寫眞帖 : 川崎大師・後編

          2月3日、節分の日に川崎大師に行ってきた時の話の続きです。 前編はこちら。よろしければどうぞ。 豆まきの前のご祈祷 境内をぶらついていると、豆まき前のご祈祷が始まりました。 法螺貝の音が鳴り渡るなか、お坊さんの先導で年男・年女の皆さんが大本堂に入っていきます。 (この間は香炉は閉じられ、大本堂内でのお参りもできません) ご祈祷の後は、貫首様を囲んで記念写真。 裃姿の人がこれだけいると壮観ですね。 豆まき式 豆まきは境内の南側・薬師殿前の広場で行われるので、皆さんま

          近郊寫眞帖 : 川崎大師・後編

          近郊寫眞帖 : 川崎大師・前編

          GWも過ぎて夏がもうすぐそこまで来ていますが、今日は少しさかのぼって節分の記事を。(いつもながら筆が遅いです。苦笑) 今年は2月3日が週末だったので、豆まきのイベントを見ようと川崎大師に出かけてきました。 京急大師線 大師線に乗るのは10年ぶり。 せっかくなので終点の小島新田まで行って折り返すことにしました。 10年の間に産業道路駅の前後は地下化されて、駅名も大師橋駅に変わっていました。 折り返しの戻りは東門前駅で降りて、お大師様を目指します。 参道 お大師様が近

          近郊寫眞帖 : 川崎大師・前編

          ハードルを下げたい

          先週の金曜日は、月に1度の定時退社励行の日でした。 たしかコロナ前に始まった制度なのですが、これまでこの日に定時退社できたことはたったの1度しかありません。 いつもふしぎと何かしらの仕事が出来して、帰りたいのに帰れないんですよね(苦笑) 毎年4月5月は忙しい時期だとはいえ、自分のお年頃もあって、そろそろ社会人生活というものに息切れを覚える日々。 消耗しやすくなって気力・集中力が保たないのを、なんとかこれまでと同じように仕事をこなそうとすれば、どうしても残業時間ギリギリまでや

          ハードルを下げたい

          たなびけ、鯉のぼり

          たなびけ、鯉のぼり

          2024探桜記・近所の神社の桜

          探梅記ならぬ探桜記。 もはやGWが目前ですが、最後の3回めは近所の旗岡八幡神社です。 神社のあたりはちょっとした桜並木になっているのですが、最寄り駅までの道の途中に神社があるので、会社に行こうとするだけでお花見ができます。 しかも帰宅時間には、途中の床屋さんがライトアップをしてくれているおかげで、夜桜も楽しめてしまう。 なんという好環境。 3月30日・桜まつり 去年の夏はこの神社で初めて盆踊りのイベントがありましたが、今度は桜まつりをするとあって、前から楽しみにしてい

          2024探桜記・近所の神社の桜

          お茶でもひとつ : 富山棒茶

          4月は毎年忙しいものですが、突発案件に見舞われてさらに忙しくなった先週は、週末になったら新しいお茶の袋を開けようと、それだけを楽しみに乗り切りました。   ということで、今回のお茶はこちら。 富山・藤岡園の富山棒茶です。 やはり棒茶は熱々のお湯で飲みたい。 しゅんしゅんと音を立てるやかんから急須に熱湯を注いで、のぼり立つ香りを楽しみました。  今日のお茶のおともは、くるみゆべしとさつまいもチップス。 くるみゆべしは安定の美味しさ。 チップスの方は甘い味を期待していたので

          お茶でもひとつ : 富山棒茶

          追憶の庭

          春になって花屋さんの店先にエニシダの元気な黄色の花が並ぶようになると毎年、買おうか買うまいか迷います。 というのも、前にいちど枯らしてしまったことがあるからで。 水をよく吸うエニシダには、日当たりの良すぎるうちのベランダは不向きなのかもしれません。 (ずぼらな世話人=私も… 苦笑) 何年も前のその春も、花屋さんの前を通るたびに気になって大長考したあげく、ようやく決心したのでした。 ついでとばかりにコデマリの鉢植えも買って部屋に戻る道すがら、植木鉢を包んだビニール袋から伸び

          追憶の庭