見出し画像

お土産開発手法2ポッキー理論

これは数年前までお土産の開発プロジェクトでお伝えしていたことです。ものを売る手法やニーズ消費動向が大きく方向転換するなか、もうこれは過去のもの。それでもあと数年はどこかで誰かの役に立つかなと思い記しておきます。

お土産を開発する上で、その商品がどこに置かれ、誰に買ってほしいかはとても重要なポイントとなります。取材や出張するたびに、スーパーやお土産屋さんをパトロールしています。殺傷能力が高すぎる目で見ているので、時々知人に見つかると「お土産屋でその眼付は怖いから」と怒られます。

さて、あなたは誰にお土産を買っていきますか?家族、自分、会社、友人。その送り先は様々。この時男性の場合ほとんどが合格点を狙うため、ど定番を選択する可能性が高いです。確率の問題ですのでそうでない人もいます。

日和見層と呼んでいますが、誰に何をという明確な目的がない人や新しいものを探している人が、新商品を手にする可能性が高い人です。そんな人に目につきやすいのはどんな場所か?

それはスーパーでも、駅でも、道の駅でも、お土産屋さんでも決まっています。

そこで提唱していたのが「ポッキー理論」です。

ポッキーがおいてあるところはコンビニでもスーパーでもたいていベストポジションです。ベストポジションとは胸から目線の高さにあります。ネット販売が主流になる今後はこの理論はあまり役に立たないかもしれませんが、ここの棚を獲るにはサイズと幅をポッキーの箱サイズに収めると見栄えもよく、並べやすいのです。そして縦長にすることで、幅をとならいため、たくさんの種類を並べることができ、売る側にもかなり好都合。厚みもないから在庫は棚の奥へ充分置けます。そして商品名が書いてるところもベストなのです。このデザインはこれまでの棚販売商品のデザインとしては完璧なのです。という話をするとお土産メーカーのみなさんから「へぇ~~」がいっぱいもらえます。(笑)最近は棚が低くなってきているのですが、慣例でやはりこのポジションに売りたい商品を置く店舗は多いのです。ちなみにサイズも今後はもっと小さいサイズへ変化しますので、今後商品開発をする方はハンギング、ポッキーの半分サイズ、1回食べきりながら、保存できるパッケージを狙ってください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?