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逆張り系

動物的触覚とでもいいましょうか。鼻が効きます。ピンチをなんとなく嫌だなと、直前回避できたりします。

例えば、世はオーガニックブーム。ヴィーガンも増え、食品原材料表記にピリピリする時代です。でもあえて私は化学調味料の会社さんとお仕事してきました。

原材料表記から出来るだけ化学調味料を減らしましょうという活動をしています。だからこそです。知らなくしてエキセントリックに減らせと言っても理解してもらえないからです。

どうして使うのか?どんなメリットがあるのか?どんな特徴があるのか?その安全性は?をみっちり教えてもらいました。

結果、扱うみなさんも、よくないってわかっています。そしてそれがネガティブな感情をも生んでいます。たとえば糖アルコール。開発の講座を担当すると、砂糖と比べてよくないところなら山ほど出てくるのに、メリットはその半分どころか1/5も上がってきません。

主にはカロリーが半分、砂糖との味に差がない等です。

そんなにお砂糖がうらやましいですか?今世間ではお砂糖が恐ろしく悪者になってるんですよ。ショ糖なんて毒扱いですよ?そうすると、全員下を向きました。

わかりました。デメリットに書いた部分を逆手にとりましょう。レアシュガーのいくつかが、お砂糖のような保湿機能がなくガリっとしてしまいます。そこに目をつけました。これ、ガリっと固くなり、割れづらい方がおいしいお菓子は何か書きだしましょう。グループごとに最低20個ネットで調べて構わないから出してください。

割れたくなくて、ガリっとしたお菓子が大量に出てきました。そして午後からは営業さんに入ってもらい、これらのラインナップのメーカーを片っ端から上げてもらいました。つまりこれが営業先。

今まではデメリットはデメリットのままで、デメリットとしてクライアントに説明していたとのことでしたが、誰にとっての?を考えるとデメリットがメリットになる可能性があります。

中にいると「いいところ」って意外とわからないものです。そこを見つけて育てると、どんな商品でも売れるようになります。



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