キャリアドリフトって知ってる?出産・子育て期は人生をアップデートするチャンス

こんにちは。パーソナルコーチ兼、大学でコーチングを使った授業を教えているまゆなです。今日は「キャリアドリフト」を使って「出産と育児」を楽しくアップデートしようぜ!というお話を書いていきたいと思います。

キャリアドリフトとは何か

まず、キャリアドリフトという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉は経営学やキャリア関連でもたくさんの著書を書かれている神戸大学の金井教授が作った言葉です。同じような言葉にキャリアデザインがありますがその違いは以下の通りです。
キャリアデザイン=自分で方向性を決めること
キャリアドリフト=流れに身を任せて、流れに乗ること

教授は、流されることも時に重要であるとも指摘し、「キャリア・ドリフト」という言葉で表現する
「何十年にも及ぶキャリアの全体をデザインしきれるはずがありません。時には流された方がいい、いやむしろ流されるべきです。そうしてこそ思わぬ掘り出し物や、新たなチャンスに巡り合って大きく飛躍できる。流されるというと聞こえが悪いですが、ポジティブに捉えれば、偶然も『味方につけながら』、流れの勢いに乗るという意味合いにもとれます。節目でキャリアをデザインしたら、しばらく流れに乗る。この繰り返しが、よいキャリアを築くことにつながるのだと思います」

https://www.shimadzu.co.jp/boomerang/30/06.html

確かにこれまでの自分のキャリアを考えてみると、就職活動のように自分で決めたこともあったし、偶然の出会いによってつくられたものもありました。例えば、会社員を辞めてコーチとして独立しようと思えたのは、まさにドリフト。たまたま友人のコーチングの練習台になったことと、当時仲良くしていただいていた先輩がフリーランスで活躍しているのを知っていて、「やれるよ!」と軽やかに背中を押してくれたこと。「まぁ、やってみるか~!」と後先考えずに流れに乗ってみたのがきっかけでした。

出産と子育ては「キャリアドリフト」が心を救う

長女を生んだとき、私はフリーランスとして仕事の立ち上げ期だったので、時間を問わずがむしゃらに仕事をしていました。が、子どもという存在ができて、時間と体力と気力の制約ができました。何よりも子供の成長は毎月、毎週、いや、毎日どんどんアップデートされていくので、子育て初心者の私は追いついていくのに必死。あらかじめキャリアを見据えて決める「デザイン」なんて、とうていできませんでした。むしろデザインしようとすればするほど、思い通りにならずに苦しくなってしまう・・・。
そこで今のこの状況に流されてみる「ドリフト」することに決めました。そう思うと「ちゃんと未来を見据えて、キャリアプランを決めなければ!」という焦りがなくなり、肩の力が抜けたのを覚えています。

そんな風に流されながら仕事と子育てをしていると、すこし気持ちの余裕がでてきました。余裕ができると、育児と仕事のバランスを前向きな気持ちで考えることができるようになりました。
時間の制約ができたことを嘆くのではなくて、この変化を自分のキャリアをアップデートする機会にしてしまえばいいんでは?と思うようになったのです。変化を余儀なくされたことは大変だったけど、嘆くだけの人生ってイヤだ。私が人生で大切にしたいもの(家族と仕事)を天秤にかけるのではなく、両方取れる方法はないかな?と考えることができました。この時は「短い時間で、良質な仕事をする。将来手が空いたときに大きく実るために、今は土台となる学びをたくさんする!」とだけ決めました。おかげさまで長女が生まれてから5年。コーチングをはじめとした5つのライセンスを取得することができ、とても充実した時間を過ごすことができました。

そして今年、第二子を産んでみて、またキャリアをアップデートするチャンスが再来!今まで以上に時間は無くなったけれど、5年前よりは度胸も経験も(ほんの少しだけど)実績もついたように思います。今年と来年は「さらに短い時間で良質な仕事をたくさんして、家族の時間をたっぷり楽しむこと!」を目標にしています。

仕事に合わせる人生ではなく、人生に仕事を合わせていく

キャリアドリフトという言葉に出会い、「流されていい」という考え方のおかげで、人生における変化がすこし安心できるものになりました。
私の人生は私のものです。仕事に合わせて私の人生をつくるのではなく、私の人生のためにどんどん仕事の形を変えていけばいい。そう思うようになったと思います。やりたいことは「全部のせ!」でエネルギッシュに楽しんでいこうと思います。これからも試行錯誤になると思いますが、上手くドリフトとデザインを使い分けていつくもりです。

読んでくださり本当にありがとうございます。サポートしていただけるとその分うれしさの極みで、調子に乗ってどんどん記事を書き始めます。ぜひお願いします。