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ワインに含まれている酸化防止剤(亜硫酸塩)って体に悪いの?

こんにちは

ここ1年半の間に
すっごくお酒が弱くなってしまいましたが
ときどき飲みたくなることがあり

最近、赤ワインを炭酸でわる
『赤ワインハイボール』にハマっています

1:1で飲むのが美味しいようですが
それでも今の私には強く感じ、
3:1(炭酸:赤ワイン)の割合が
自分の黄金比です 笑


最近気になるのが、ワインの原料に含まれる
酸化防止剤(亜硫酸塩)についてです

『酸化防止剤は体に悪い』という情報を聞き、
酸化防止剤無添加のワインを選ぶことが多いのですが
まだまだ少ないですね

市場で売られているワインのほとんどに
酸化防止剤が含まれています

そもそも酸化防止剤には
どのような役割があるのでしょうか

今回は、酸化防止剤の役割と
酸化防止剤無添加のワインについて
調べましたので、お話しします


酸化防止剤(亜硫酸塩)とは

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ワインボトルの裏に貼られているラベルに、
「酸化防止剤(亜硫酸塩)」という文字が
記載されているのを見たことがあると思います

市場に出回っているほとんどのワインに
酸化防止剤(亜硫酸塩)が含まれています

では亜硫酸塩とは一体どういう物質なのでしょうか

正確には亜硫酸(SO2または二酸化硫黄とも表記) は
酸化した硫黄(SO2)が水に溶けている状態で
簡単に言ってしまえば、形を変えた硫黄だそうです

硫黄は火山など自然界に存在する物質で、
数千年前の古代エジプトやローマ時代から
ワイン造りに利用されていたと言われている
ワインと非常に関わりの深いものだそうです

ラベルには亜硫酸塩と書かれています

亜硫酸塩は、ワインの酸化を防止するだけでなく、
食べ物を漂白する漂白剤としても
使われることがあります

ワイン以外に亜硫酸塩が入っている食品は、
例えばドライフルーツや甘納豆などです

ワインの場合は微生物の働きを抑えたり、
酸化を防いだりするために、
醸造過程で何回かに分けて亜硫酸塩が加えられます

亜硫酸塩のおかげで安心して
おいしいワインが飲めると考えても良いでしょう


亜硫酸塩を使うことのメリット

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亜硫酸塩を使うことのメリットは主に2つあります

1.酸化防止効果

酸化防止剤と表記されている通りです

亜硫酸塩はとても酸化しやすく、
他の成分に先立って酸素と結合することにより
ワインの酸化を防ぎ、

アルコールが酸化した結果、発生する
アセトアルデヒドと結合するなど、
すでに酸化した状態からも回復してくれるそうなのです


2.殺菌効果

古代から現代まで変わらず使用されている用途で
樽などの醸造器具の殺菌に利用したり、
不潔な香りを生み出す悪玉酵母や
雑菌の繁殖を防ぐために添加するなど、

醸造中の細菌管理に利用されているそうです

このように亜硫酸塩は
酸化や細菌汚染の予防と治療をしてくれる
ワインにとっての薬のような存在だそうです

ワイン醸造とは切っても切れない関係なのでしょう


亜硫酸のデメリット

しかしむやみに使用しすぎると、脱色作用があるので

ワインの色が薄くなる、
亜硫酸塩の風味のために果実味がなくなるなど
デメリットもあるそうです

そのため、現代のワイン醸造家は
亜硫酸塩の使用量をいかに減らすかが
腕の見せ所なのだそうです


亜硫酸塩の人体への影響

ワインにとっては良いことだらけの亜硫酸塩ですが、
人体への影響はどうなのでしょうか

まず前提としてですが、
亜硫酸≒硫黄は高濃度で体内に入れば
人体に有害であることは間違いありません

しかし、ワインに含まれる亜硫酸塩は
他の食品と比較しても低濃度だそうで

ほとんどの消費者にとって
人体に影響が出るレベルではないそうです

ワインの中に溶けた時点で、
亜硫酸塩の約半分が糖分などの他成分と結合し
無害な状態になるそうなので

人体に影響する量は添加量より少なくなるそうです

そしてボトリング後も時間の経過にともない
徐々に減少していくそうです


一方で、アレルギーの方や喘息患者は
極低濃度でも発作を引き起こす可能性があり、
ワイン等の摂取を止める医師もいるそうです

喘息の方は気を付けましょう


ちなみに私も疲れている時にワインを飲むと
咳き込むことがあったのですが
これはそのせいだったのだと理解できました


ワインで悪酔いするのは酸化防止剤のせい?

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・ワインは酸化防止剤(亜硫酸)が入っているので
 悪酔いする

・二日酔いでひどい頭痛になる

・酸化防止剤無添加ワインは頭が痛くならない

などという話を聞いたことがあり

中には、赤ワインを飲むと頭が痛くなりやすく、
白ワインはそれほどでもないという人もいます


確かに、亜硫酸塩という言葉は
人体に有害なものを連想しますよね


ワインを飲んで頭痛になるのは
酸化防止剤が原因なのではないかという説が
あるようです

しかし実際は、亜硫酸塩ではなく、
ヒスタミンやチラミンという物質が
頭痛を引き起こすという説が有力だそうです

どちらもマロラクティック発酵という
工程で発生する物質で、
特に赤ワインに含まれているそうです

※白ワインの中にも、
一部マロラクティック発酵が
行われるものがあるそうです

ヒスタミンは血管を拡張させる作用を持ち、
一方のチラミンは血管を収縮させる作用を持っており、

片頭痛の原因となることがあるそうです

そのため、赤ワインを飲むと
頭痛になることがあるそうです


厚労省が定める亜硫酸塩の上限量

下記は厚生省が定める食品別の亜硫酸塩の上限量です

これは上記の結合した無害な亜硫酸塩も含む、
総亜硫酸塩量について規定されています


日本 食品添加物規定 最大含有量

かんぴょう 5,000mg / kg
ドライフルーツ 2,000mg /kg
干しブドウ 1,500mg / kg
乾燥じゃがいも、ゼラチン 500mg / kg
雑酒、果実酒←ワインはここに含まれる 350mg / L
濃縮還元ジュース用の果汁 150mg / L

かんぴょうは脱色に亜硫酸塩が利用されているため
含有量が非常に多くなっています


EU規定 最大含有量

辛口赤ワイン 150mg / L
辛口白・ロゼワイン 200mg / L
残糖分5g / L以上の赤ワイン 200mg / L
残糖分5g / L以上の白ワイン 250mg / L
中甘口ワイン 300mg / L
甘口ワイン 350mg / L
極甘口ワイン 400mg / L

こちらはEUワイン法です

甘口ワインの上限量が緩和されているのは、
前述のとおり亜硫酸塩と甘口ワインの残糖分などが
結合して無効化されてしまうからだそうです


これらは上限値なので実際に含まれている量は
これより少ないものになりますが、
単純比較すると一般的に
ドライフルーツはワインの約10倍の
亜硫酸塩が添加されているそうです


オーガニックワインって体にいいの?

体に影響が少ないことは分かったけれど
どうしても亜硫酸塩が気になる…

という方は
有機栽培の認定機関の認証を得ているワインが
オススメです


Nature et ProgrèsやDemeterといった
有機栽培認証機関はワインの醸造方法にまで
厳しい規定を定めており、

総亜硫酸量もEU規定より遥かに低く設定しているので
含有量が少ないことが保障されているそうです

※正し、作物の栽培方法だけを規定している
機関もあるので注意してください

また、2012年に制定された
EUのOrganic Wine表記基準を満たしている
ワインであれば、

辛口赤ワインで100mg / L、
辛口白ワインで150mg / L以下と、

その他ワインについても通常のEUワインよりも
25%~35%低い基準をクリアしているそうです

上図のEuro leafがその基準をクリアしている認証です


現在、世界のファインワイン業界は
品質(美味しさ)を高めることを目的として

オーガニック認証の有無に関わらず
亜硫酸塩を極力減らす方向に進んでいるそうですが

数値的な保障がほしい方は
こういった認証を得ているワインを選びましょう

一方でマーケティング的な観点から
オーガニック認証を得ることが目的になってしまい

醸造中に亜硫酸塩を添加しない為に
悪玉酵母に汚染された欠陥ワインや
低品質なワインも出回っている点には注意が必要です

亜硫酸塩の含有量が少なくても、
そもそも美味しくないワインを飲むのは嫌ですよね 笑



高品質なワイン造りに酸化防止剤は必要

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酸化防止剤の役割を知ると、
高品質なワインにも
亜硫酸塩が使用されている理由が理解できました

各ワインメーカーは、安全でおいしいワインを
造るために、亜硫酸塩を使用しているということですね


酸化防止剤無添加のワインは?

ほとんどのワインに酸化防止剤が添加されていると
お話しさせていただきましたが

酸化防止剤無添加をうたうワインも販売されています

私も最近購入していますが
酸化防止剤無添加でも安全なのでしょうか


酸化防止剤無添加ワインは、
主に日本の大手ワインメーカーから
販売されているものが各小売店でよく見られます

バックラベルの成分表を見ても
亜硫酸塩は記載されていません

「亜硫酸塩を全く使っていないワイン」という
イメージは消費者ウケが良く、
価格が安いこともあって
日常的に飲みやすいワインとしても
広がりを見せているようです


酸化防止剤無添加ワインの製法

酸化防止剤無添加ワインの製法は
各メーカーによって異なりますが、

基本的にはアセトアルデヒドの生成量を抑えること、
極力酸化させない状態にすることなどに
気をつけて造られているそうです

例えば、
果汁を冷凍保存して輸送、加熱殺菌処理、
亜硫酸塩の生成量の少ない培養酵母の使用、
腐敗酵母を一切通さないような
目の細かいフィルターの使用などのプロセスを経て
10mg / L以下という表示基準値以下での
販売を可能にしているそうです

アセトアルデヒドの発生を抑制する酵母を使用したり、良い香りの特徴を引き出す酵母を使用したりして、
酵母を工夫しているところもあるそうです

その他、醸造工程の中で極力液体が
酸素に触れないようにする、
瓶詰めの際に酸素をあまり入れないようにするといった
工夫が取り入れられているそうです


こういった酸化防止剤無添加ワインは
添加物の少ない「自然な」ワインを求めた結果、
様々な「科学的な」プロセスを経た
ワインに行き着くというのは少し皮肉ですが

各社独自の工夫により
酸化防止剤無添加ワインが造られているようですね



酸化防止剤無添加ワインは存在しない?

完全に亜硫酸塩のないワインを求める方には
とても残念なお知らせですが

亜硫酸塩は添加せずともアルコール発酵の過程で
酵母によって10mg / L前後は自然に
ワイン中に生成されるそうです

ところがワインの亜硫酸塩の表示義務は
10mg / L以上からで
つまり亜硫酸塩が含有&表記されていない、
自然なワインはほぼ存在しないということなのですね


オーガニックワインとは違う?

酸化防止剤無添加ワインと
オーガニックワインは別物です

オーガニックワインとは、
上述したEUにおける
オーガニックワインに関する規定を守って造られた
ワインのことです

オーガニック農法でつくられたブドウを用いる
オーガニックワインは、
既定の量までなら亜硫酸塩を使用することが
認められており、
亜硫酸塩を添加してはいけないという決まりが
ありません

つまり、
オーガニックワインにも亜硫酸塩は入っているそうです



ビオロジック農法やビオディナミ農法でつくられたブドウを使ったワインは?

ビオロジック栽培やビオディナミ農法でつくられた
ブドウを使用し、
亜硫酸塩を一切使用しないワインもあります

ただし、亜硫酸塩の使用量に規定はなく
使用されているものもありますので
酸化防止剤無添加ワインとしてくくるのは
難しいそうです



酸化防止剤への誤解を捨てても良い

どんな高級ワインにも酸化防止剤は入っており、
酸化防止剤で頭痛になるという話は
誤りとする説が有力だそうです

「安全でおいしいワインを飲んでもらいたい」という
思いがあるからこそ、
ワインメーカーは酸化防止剤を使用して
ワインの味わいを守っていることがわかりました

亜硫酸塩を使いすぎているワインに関しては、
亜硫酸臭という刺激臭が発生してしまいますが
高品質なワインを生み出す健全なワインメーカーでは
ほとんどあり得ません


酸化防止剤については敏感になりすぎず、
ワインをおいしく楽しみましょう


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

ワインに含まれる酸化防止剤(亜硫酸塩)が
つい気になり、調べてみてスッキリしました

酸化防止剤(亜硫酸塩)が使用されている食品は
身近にあふれていますし、
より危険性が高いと言われている食品添加物も
多数あります

極力そういったものを避けた生活をしている方は
酸化防止剤無添加ワインやオーガニックワインという
選択肢もありますが、
ワインだけを気にしているのであれば
考えを改めてもいいかもしれませんね

正しい情報をもとに、
自分のワインライフを選びましょう!

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