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「お客様は神様」というフレーズを再考する

こんにちは

近年、カスタマーハラスメント(カスハラ )が
社会問題になっているようです

私自身も長年接客に携わっておりましたが
お金が絡む業界柄、センシティブなご意見が
とても多くなりがちで
お一人お一人への対応に心底悩みながら
対応していた経緯があります

その頃からよく聞いていた
「お客様は神様」

最近この言葉の意味や思考について
改めて真剣に考えるきっかけになるような出来事があり

今回調べてまとめてみました


誤解されたままの「お客様は神様です」

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このフレーズの正しい意味や由来をご存知でしょうか

三波春夫さんのとても有名なフレーズですが、
この言葉を聞いてどう思われますか?

お店よりも上の立場で、
神様のように扱われるべき、
という考えをお持ちであれば
実は本来の意味ではないので再確認すべきです

お客様は神様のようなありがたい存在と
思われている方は、誤りです

近年、
この「お客様は神様」というフレーズが
長年誤解され続けたまま
さまざまな業界でのクレーム問題の引き金にも
なっているようです

「お客様は神様だろ!」という常套句で、
理不尽なクレームをつけられた経験が
ある方も少なくないはずです


では、「お客様は神様」という言葉に込められた
本当の意味や由来はなんでしょうか


「お客様は神様」の真意

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公式サイトのURLを見つけました

「お客様は神様」は、
1961年に演歌歌手である三波春夫さんが
漫談家の宮尾たか志さんとの会話の中で生まれた
言葉とされているそうです

「お客様は神様」という言葉には、
お客様を歌や芸によって歓ばせたい想いが
込められているそうで、
そのためには余計な考えを捨てて、
真っ白な心にしなければならない
それはまるで神様に祈るときと同じような姿勢で…

という意味で、三波春夫さんは
「お客様は神様」という発言をしたそうです

日本人が持つ、おもてなしの精神を
わかりやすく表現した言葉なのではないかと察します

以降、「お客様は神様」は
エンタテインメント業界だけではなく、
顧客サービスの分野に広く浸透していき、
飲食店などのサービス業界では
接客での心構えを教育する際の標語としても
用いられるようにもなったそうです

しかし、この言葉に込められた
本来のメッセージを誤解して
お客様は神様のように扱われるべき存在である、というニュアンスで使う人が出てきました

この結果、悪質なクレームをつける顧客が
増えてしまうという問題も起こっています

言葉の由来が放置されて、
表面的なフレーズだけが都合の良いように
独り歩きしている状態のようです


「お客様は神様」は、クレームをつけるためのものではない

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「お客様は神様」が持つ本質的な意味とは、
クレームをつけるためのものでもありません

顧客が上の立場ということでもありません

お客様を神様のように扱うのではなく、
歓ばせるための心構えです

三波春夫さんにとっての「お客様」とは、
観客・オーディエンスの方々を指します

お客様は、神様だから
何でも言うことを聞いて我慢しなさい、
といった意味は全く込められてはいません

しかし「お客様を神様のように扱え!」という理不尽な要求をするような人が存在するのは
悲しい事に現実なのです


接客業務従事者で
顧客から受けた迷惑行為として、
以下の内容がトップにランクインしています

1位:「暴言を吐く」(33.1%)
2位:「威嚇・脅迫的な態度を取る」(28.5%)
3位:「説教など、権威的な態度をとる」(19.2%)
4位:「何回も同じクレーム内容を執拗に繰り返す」(16.7%)
5位:「従業員を長時間拘束する」(10.4%)

近年はパワハラ・セクハラ行為や
SNSなどインターネットでの誹謗中傷をする顧客
もいるようです

このような行為には
「お金を払っているんだから
これくらい我慢しろ。お客様は神様だろ?」

という考え方が、
影響しているのかもしれません

何度も繰り返しますが、
お客様は神様のような存在ではありません
崇めたり、服従する対象でもありません

お店とお客様は、
あくまでも同じ人間として対等な立場です

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まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

今回この記事を書いた経緯をざっくりと説明すると

こちらは真剣に向き合おうとしているのに

嫌がっているのに痛ぶる行為をしてきたり
プライベートなことを無理矢理聞き出そうとしたり
ヘラヘラ笑いながら茶化したりされ、

我慢ができずにキレてしまったのが理由です
公私共に滅多にキレない私が、です

二度目のご来店をしてくださった方で
またご来店いただけたことは嬉しかったのですが

間違った「お客様は神様」的な意識を持っているが故の
振る舞いをされてしまうと、
万全なサービスなど、できるわけがありません

こちらに対し平謝りしてきましたが、
心の中までは察することはできませんので
果たして心から反省しているのかはわかりません

しまいには、「接客経験ないでしょ?」などと
意味不明な決めつけたような言い方をされたので
完全に己の行動や思考の振り返りは
なされていない様子と受け止められます

どの業界でも、
お金を払えば好きなことをして良いわけではありません

この世界だから何をしても許されると言うことも、
私は聞いたことがありません
調べてもそんな情報一切出てきません

客は神様なんだから
お金を払えば偉いんだ、何をしてもいいんだ
と思い込んでいる方、
それは間違っているので
この機会に考えを改めてください

社会的ルールや
その場で設けているルールを守ったり
他人が嫌がる行為をしないことは
どこの世界でも共通の一般常識だと思います

金を払っているんだから、と
わざと嫌がらせをするようなことは
本当にやめてください

今回テーマにした「お客様は神様」という
フレーズが一時期流行っていたように、
どの業種においてもお客様はとても大切です

お客様がいなければお金を稼ぐことはできません

しかし、
紳士的で他人に対し敬意の払える方を
「お客様」と称します

人対人である以上、信頼関係で成り立つのが
サービス業全般に言えることです

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