見出し画像

【498/1096】子どもは親のやってることをする

子どものバレエの練習が今までの10倍は厳しい感じになってきて、ポワント(トウシューズ)で踊るというのは、人間技じゃないんじゃないか・・・と、やったことのない私からすると遠い目になってしまう。

先生たちは全身に意識を向けて踊ることを、
「人間になって」
と注意していた。
見ている私に刺さる・・・。

つくづく、子どもは親の言うことではなくてやることを見ているのだ、そしてそれを身につけるのだと思い知らされる。

注意されて、次の注意をされると前の注意されたことが抜けてしまう。
つま先、ひざ、股関節、お腹、肩、わき、頭、首と注意されるので、最初のつま先とひざが抜けてきたり、お腹と言われてOKがでるとやめちゃったりする。
「前に言ったことも全部やめないんだよ。ずっとやり続ける」
と注意をされているのを聞いて、耳が痛いのなんの。。。

ルルベ(踵を持ち上げてつま先立ちになる動作)のときに、
アップ、ダウンをして練習していたのだが、
「早い!もっとゆっくり」
と注意されていて、私か・・・となった。

つまり、子が注意されていたことは、私が、呼吸・整体のスクールで、先生たちに注意されているのと同じことだったからである。

子どもはカラダの使い方を、親のものをコピーすると聞いていたが、ほんとそうだなと思う。
親とは限らないのだけど、幼少期には近くにいる大人のすることをまねて身体にインストールするのである。

ちなみに、遡れば、私は私の親のものをインストールしており、私の親はその親から・・・であるので、誰が悪いとか言うことを言いたいのではない。

でも、自分の身体の使い方を変えるというのは、子どもにもかなりの影響を与える(特に12歳くらいまでの子どもには影響大と言われている)ので、やはり自分をととのえておくのは必須!と思った。
そして、ちんたらやってる場合ではない!と改めて思った次第であります。はい。
(子のレッスンを見ていると自分の甘さを痛感すると言う・・・)

バレエの先生たちのすごいと思うところは、できないとは微塵も思っていないところである。
できないじゃなくて、「やってない」だけだと。
だから、やってないだけという前提で注意される。
実際に先生たちがやってみせる。
子どもはできない、無理と思い込んでいるところがあり(痛いしつらい&先生だからできると思う)、明らかに「そんなこと言われてたってできないんだもん!」と思っているなーという雰囲気を醸し出すのだが、「やって」と言われて、「はい」と言ってやる。
全然わからないところは、先生が補助して動きを教える。
そして、
「ほら、できた。これを自分でやる」
と渡される。
次の週までに今日注意されたことを全部覚えてやってくるという流れになっており、注意されたことを忘れないように
「先生が言ったことを一言一句忘れないで覚えておく」という気持ちでレッスンを受ける。
帰ってきてからノートに注意をメモ書きする。
ずーっとダメ出しされ続けても、先生の前では一言も愚痴を言ったり、泣いたりしなかった。

でもやはり家に帰ってきたら、いっぱいいっぱいになりすぎて、ポロポロ泣いていた。
「つらかったねー。大変だ。」
と言ったら
「ママ、大変じゃないことなんてないよ。大変だからできるようになるんだよ」
と諭される。
はい、そうでした。

やはり、子どもから教えられることばかりである。
やらなきゃできない。
できないのはやっていないから。
やればできる。

子どもの邪魔をしないためにも、自分の身体の邪魔をしないように生きよう。

では、またね。


この記事が参加している募集

1096日連続毎日書くことに挑戦中です。サポートしてくださるとものすごくものすごく励みになります◎ あなたにも佳いことがありますように!