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学校

政府から、3月2日から春休みまで、小中高の休校を要請するという発表があった。
働く親としては、衝撃だ。もう木曜日なのに、来週から一体どうしろというのか。まだ一人で留守番できる子どもではないのに。
などといろいろ考えを巡らせていたのだが、ふと、あれ?そしたら、もう明日で今年度の学校終わり???となった。

うちは、3月に引っ越しをするため、4月から学校を転校することになっている。3月中は今の学校に通うので、まだ1ヶ月あると思っていた。
それが急に、もしかして、明日で最後かもしれないとなったら、子どもが大声をあげて泣き出した。
学校のお友達に会えないのが悲しい、と今まで我慢していたのを、全部吐き出すみたいに泣き出した。
胸が痛んだ。
こんなに急に、お別れになるかもしれないとは思っていなかったのだ。
しかも、春休みまで休校、という曖昧な感じなので、春休みに登校があるのかもわからないし、本当にこのまま3月は一度も学校に行かないでクラスのお友達に会えないまま、転校になるのかどうか、わからない。

「明日で会えないかもしれないの?」と涙をいっぱい溜めた目でじっとみられると、「そんなことないよ」と言ってあげたい。
しかし、どうなるかはまだわからない。
悲しいね、まだ先だと思っていたから、いっぱい遊ぶつもりだったのにね、と背中をさすると、また泣き出した。
下の子が、「お友だちにもう会えないかもしれないと思って、泣いてるの?」と聞くと、さらに大きな声で泣いた。
小さいながらにその気持ちがわかるらしく、悲しいんだね、と呟いた。

そのあと、泣き疲れて子どもは、すうっと寝てしまった。
いつ何があるかわからないって、ほんとだなと思う。
こんなことが起こるとは、想像だにしていなかった。
だけど、そういうことが起きるんだな。

子どもが寝る前に、
「もし、3月に会えなくても、4月になって引っ越した後にでも、会いに来ようね」と約束した。ちょっと安心したみたいだった。
明日、お友だちと楽しく遊んで来られるといいな。


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