【476/1096】もう、か、まだ、か。

日が落ちたら、めっこり寒い。
風がびゅーびゅーで、吹き飛ばされそうなほど。
こんな寒い日にはお家でぬくぬくしていたかったが、子どもの習い事の付き添いに外出する。
寒かった。

子どもが、自分ができずに先生に注意されたところを
「もう限界までやってるから無理だよ」
と言った。
「もうって言ったら終わりなんだよ」
と言う話をする。

もうだめ
もうできない
もう無理
もうこれまで
もうやめる
もう限界
もうやだ
など。

「もう」の後に続く言葉は終わる言葉だ。
だから、「もう限界だと思いながらやってもそこで止まるんだよ」と話す。

だから「そういう時は、『まだ』に置き換えてみたら?」と提案してみた。
「まだ」はここからはじまるから。

まだできる
まだやれることがある
まだこれから
まだ挽回できる
まだこんなにある
など。

だから、先生が注意したところは、ダメなところじゃなくて、「まだやれるところ」ってことだよというと、
「そうだけど、子どもはそういう癖がついっちゃってるんだよ」
と言う。
クラスでみんなそう言うから、口癖になってるというではないか。
自分が、ではなく、「子どもは」と言ったところになんだかやるせなさが募った。
そしたら、自分のできてないところ、だめなところばかりに目がいっちゃうじゃない?と聞くと、「そうだよ」と言う。

いやいや、できてるところもいっぱいあるじゃん!
と力説する。
「今日のレッスンでも、先生に『できてる』って言われたところあったよ。」
と言うと
「それは、私が得意なところだからでしょ」
と言うので、これはたいへん!とそこから、できてることを認める、自分で自分を認めてあげることの大切さを話した。生まれてから今まで「できるようになったこと」がどれだけたくさんあるか。

その話は、子どもの心に響いたらしく、そのあとずっと「ママのその話が聞きたい」と言って、眠い目をしながら、「もうちょっと」とねだられて眠るまでしてあげた。

「もう」は、死ぬときで十分だ。
生きてる間は、「まだ」生きている。
生きてるのに死んだようにならないために、
「まだ」をもがき続けたいものだ。

では、またね。

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