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母への手紙2/3"noteから愛を貰う"

私は便箋3枚に綴られた母からの手紙を泣き笑いで一気に読んだ。

最後の1行は
生まれて来てくれてありがとう。

で結ばれていた。
号泣…


とは、ならなかった。

私は小さな頃から感情を押し殺して生きてきた。
勿論泣いたは泣いたけどボロボロになるほど涙は出なかった。

心の端っこに少し皺が寄った。
そんな感じ。
私の感情麻痺はかなり進んでいるようだ。

そしてその後
私はその手紙を読み返すことが出来ず、家計簿の裏表紙に挟んだまま数日が過ぎた。

私が葛藤している最中に色んなことが起きた。
ママ友のお母さんが亡くなりお通夜に参列。
久々に再会した友人は、自分の父親に自身の子供時代の寂しさを勇気を出して打ち明けたと涙ながらに私に語ってくれた。

もう、どうやら周りの流れは

早く行動に移しなさい。


そう仕向けているとしか思えなかった。



返事を書こう。
私の思いを伝えよう。
そして親がいつ死んでもおかしく無い年だと思うと同時に、私もいつ死ぬかわからないよな。
と言う気持ちも出てきた。

でも 
なんて書けば良いの?


私の気持ちは書く、まだ書けない、書きたい、迷う、でも後悔はしたくない、何日もそんな日が続いた。


そんな時、目にしたのが
naomiさんのこの記事だった。


naomiさんが子供時代に感じていた家族への違和感。

それを自分が何とかしなければ、と奔走していた小さな頃のnaomiさんの不安な気持ち…

かつての私と同じ気持ちの人がここにもいた。

ただひとつだけ私と違っていたのは、naomiさんはお母さんの生い立ちまで遡って考え、自分にはどうすることも出来ないと気づいたこと。
そして、自分を満たすことだけを意識されていた。

私はまだ変わり切れていない。
母の生い立ちなんて想像などしていなかった。
自分のことしか考えてなかった。
母から手紙を貰っただけじゃ、親とのわだかまりが続いているのと同じだ。

家計簿に挟んだままの手紙…

母も私もいつまでも元気でいられる保証なんて無いんだ。

大人になる時が来たね。
それは今なんじゃないのかな?


そうnaomiさんの記事が私に訴えかけている気がした。

それまでのnaomiさんとのご縁を振り返り、こうした魂の出会いなんてそうそうあるもんじゃない。
私はそう受け止めた。

母からの手紙の中で、私がトラウマになったと思っていた幼児期の出来事は、微笑ましいエピソードとなって綴られていた。

そうだったよね。
見方を変えるだけで、同じエピソードも受け取り方が色々あるんだよね。

今の私はそれを読んでも少しも腹が立たなかった。

なぜならこうしたことはnoteを始めてから何度も経験していたから…

noteでの経験は、そのまま母の手紙を受け入れるリハビリになっていたようだ。

その上、ありがたいことにnoteの世界は、私が発信した思いをいつでもありのまま受け入れてくれた。
自分が自分でいて良いこと。
その経験が良かったのだと思う。 

辛い体験には
辛かったね。
よく我慢したね。
偉かったね。

楽しかった経験には
嬉しかったね。
良かったですね。

コメント欄で多くの人が私の気持ちに寄り添うメッセージを送ってくれたこと。

沢山の共感の言葉。

これが何よりも私を強くした。

自分のことを受け入れられなかった私がいた。
なぜ出来ないのかと自分を責める私がいた。
自分は責めなくていい。
そこで一度親から距離置き、怒りを向けてもいい。

だから、時には怒りの感情もnoteにぶつけた。

自分の怒りを出したら
その底に張り付いていたのは寂しさだった。

愛して欲しかった。


その感情を
私は存分に
泣き
味わい
咀嚼した。

思春期に終えるはずだった
反抗期という私の成長過程。
それを私は
ここ
noteの中で体験した。


涙を流し空いてしまった心の穴。そこにはnoteで出会った皆さんが

愛で埋めてくれた。

本当にそれはたくさん。
感謝しきれないくらいたくさん。

noteでのメッセージは愛そのもの。

愛で埋まり始めた私の心…

日に日に家族に対して腹が立つこともイライラすることも減って来た。

家族が笑っている。
ここにみんないる。
空では太陽が光ってる。

もうこの環境全てのものに感謝の気持ちがどんどん湧き始めたのだった。

noteの世界で貰えた愛は、私の心の中で日に日に膨らんで行った。



今なら書ける。
母への返事。



続く…

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