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美容師さんとの奇跡の出会い

こんにちは。中田真弓です。
最近、ボブの後ろの髪を、外から見えない程度に刈り上げました。
誰も知らない秘密です。

さて、皆さんはお気に入りの美容師さんを見つけていますか。
毎回新しいところにチャレンジするけどなかなか定まらない方、何となく悪くはないので毎回同じところに通っている方、意外と多いのではないでしょうか。

私は高校生のときから社会人6年目まで、ずっと同じ美容院の同じ美容師さんにお願いしていたのですが、その美容師さんが別の店舗の店長になられたのと、私自身の転勤をきっかけに、疎遠になって以来、色々なところを転々と彷徨っていました。

そんな私が、信じられない奇跡の出逢いから、もう7年以上通い続けている美容師さんについて、今日はお話したいと思います。

奇跡の出会いは居酒屋で

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実はその美容師さんと出会う前に、美容師さんのお客さんである、カメラマンの方との偶然の出会いがありました。

炉端焼きで有名なお店を友人と訪ねたときのこと。
お店の前まで来ると、なんと行列ができているではありませんか。
人気店とは聞いていたものの、まさか並んでいるとは…どのぐらい待つのだろう…でも、せっかくここまで来たしな~と、お店の前で悩んでいたところ、根っから社交的な性格の友人が、列の最後尾に並んでいる男性に「何分ぐらい待っていますか?」と聞いてくれたのです。

その方は30代後半ぐらいに見え、何やら大きな荷物を持っていました。
私はその荷物を一目見て「あっ!」と思いました。
「それ、カメラですよね?」

そう、その方はカメラマンで、その日も撮影現場の帰りでした。
当時地域の情報誌を作成する会社で働いていた私は、その道具一式によく見覚えがありました。
その後、カメラの話で盛り上がり、並んでいる間も楽しく待つことができました。

話していると、大変愛想がよく、人を笑顔にする才能を感じる方でした。
よく話を伺うと、学生さんの修学旅行に同行して写真を撮影するなど、人をメインに撮影されているカメラマンの方だったのです。

なるほど!こんなに話が弾むのは、お仕事柄だったんですね。
お話をする中で、その方の髪型がとても素敵だったので、思わず「髪型が素敵ですね~」というお話をしました。

歩く広告塔

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フリーのカメラマンらしい個性的な髪型でしたが、その方の雰囲気にぴったりで、とても似合っていました。
私は当時、仕事の都合上、あまり個性的な髪型にはできない身ではありましたが、もともとはちょっとアシンメトリーだったり色使いだったりが個性的なヘアスタイルが大好きです。

どこの美容院に行っているのかを尋ねたところ、仕事つながりで知り合った、これまたフリーランスの美容師さんに切ってもらっているとのこと。
お店を持たず、普段はスタイリストとして、モデルさんや芸能人の撮影現場に行かれている方とのことでした。

たしか、そのとき私は、「さすがだな~そんなすごい人たちの髪型をスタイリングしている方に一度でいいから切ってもらいたい」的なことを話したのだと思います。

カメラマンの男性は、フリーランスで仕事をされているだけあって、同じようにフリーランスで働く方々の人脈をたくさん持っておられる方でした。
気さくに「また今後一緒に飲もうよ~」と誘ってくださいました。

そして、何と後日一緒に飲むことになった場に、その美容師さんを呼んでくださっていたのです。

そして、「この子面白いよ~」と美容師さんに紹介してくださいました。
(どういう意味で面白いのかは謎ですが、よく変わっていると言われるので、そういう意味だったかもしれません。)

カメラマンの方の髪型と、誰とでもすぐに打ち解ける人柄、人と人をつなぐコミュニケーション力の高さは、まさに歩く広告塔で、そうやって今の人脈を紡いできたんだなと感動するばかりでした。

自分のすべてを技術に注ぐ姿勢

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と、ここまで、カメラマンの方とのエピソードをたくさん書いてしまいましたが、その飲みの場で、美容師さんに色々お話を伺っているうちに、同じ本が好きだったり、仕事に対する想いが一緒だったり、女性同士なのもあり、すっかり意気投合してしまいました。

美容室を持たない美容師さんなので、切ってもらいたいものの、どこで切ってもらえばいいんだろう…とお願いするのをためらっているうちに、会のお開きの時間が近づいてきました。

もじもじしている私に、その美容師さんは「美容室をやっている友人に閉店後に場所を貸してもらえないか聞いてみるね」と言ってくださいました。

それ以来、7年間その方にずっとお願いして、今があります。
毎回閉店後の遅い時間にも関わらず、快くカットしていただけるだけでなく、話の内容がものすごく興味深いんです。

例えば、普段どんな体勢で仕事をしているかや、プライベートでどんな服装をしているか、どんな風に見られたいか、お風呂はいつ入るのか、最近の体調はどうか、など、私の日常生活を同じ目線で辿るように、たくさん聞いてくださいます。

そして、私の好みまで全て把握した上で、それならこういう髪型はどうか?と提案してくださいます。
次にカットに来るタイミングまで、髪が伸びてきても美しくまとまりのあるスタイルになるよう計算し尽くされています。

いつも切り始めるまでに、髪の生えぐせや頭の形、顔の輪郭を時間をかけて計算をして、何やら角度を決めたり、イメージする時間があります。
それから、決めたら一気に切る。その潔さに自信が満ち溢れています。

また、ケアのこともものすごい情報量で教えてくれます。
シャンプーの仕方や頭皮マッサージの仕方、この辺りの頭皮が硬くなってきているよとか、前回よりも髪質が元気になってきているからスタイリングはこうしてねとか、私の髪の生えぐせであれば、ドライヤーをここから最初にこの向きに当てて、次にこの部分をこう向けてと、とても詳しく教えてくださいます。

私の髪や頭皮の状態を見るだけで、ここ数か月どんな生活をしてきたのかがわかるそうです。

その情報量がどこから来るのかと尋ねると、今もなお、ものすごくたくさんの勉強をされており、休みの日もずっとそのことだけを考えているとのこと。
そのストイックさに感動するばかりです。

仕事が趣味だと言い切っておられました。
知識面の勉強や技術はもちろん、あらゆる道具や機材、ヘアカラー、スタイリング剤など、自分の収入と時間をとことん突っ込んで探求している姿勢はまさに一つのことを極める職人です。

これほどまでにストイックに追求している人に長年切ってもらえている私は本当に幸せ者です。

あまりにストイックすぎて、美容師さんの体調を気遣うぐらいですが、かなりの健康志向で日々生活されている様子なので、これからも末永くお願いしたいと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後も私の暮らしへのこだわりについて発信していきます。
今日も皆さんにとって素敵な一日になりますように。

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