まほうの穴-9「ふわっとする」
ふわっとする
体の中に入れると
ふわっとする
全身の力が抜け
体の中心から
ふわっと飛び立ちそうになる
心はふわっと飛び立つ
この世からふわっと飛び立つ
そして、あたしは
飛び立ったことを秘密にしようとして
作られた「花」の香りをつける
決して悪いクスリではありませんよ。
中毒性のある何かを連想させてしまうかもしれませんが、人それぞれで異なる、現実逃避の手段みたいなものを具現化して表現してみたものです。
あなたにとって、現実逃避の手段は何でしょうか。
色々あると思いますが、それらにはほぼ例外なく中毒性があります。
中毒性があるからこそ、夢中になり、他のことを忘れ、現実逃避の手段となりうるのです。
しかし、何度も同じ行動を繰り返していると、やがて現実逃避したい瞬間の情景とその手段がセットとなって習慣化してしまうのが恐ろしいところ。
これから抜け出すには、現実世界にしっかりと何らかの碇を下ろすための目印やトリガーが必要です。
普段の現実世界で習慣化している何か。これも人によって異なります。
私にとっては嗅覚が目覚めのきっかけとなることが多く、いつもの香りを嗅ぐと、現実世界に引き戻されます。
逃避が悪いとは言い切れず、しっかりと自分で戻って来れるルートを持っていること、自分でコントロールして使い分けられると一番いいなと思っています。
たまには現実逃避したくなることもありますよね。
人生のちょっとした寄り道なのかもしれません。
寄り道で道端に咲く小さな花を見つけることもあるし、新しい何かに気づくこともある。
やっぱり寄り道なんかしなきゃよかった~と思うこともある。
全部ひっくるめて楽しめたらいいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後も不定期ですが、書き溜めた詩を発信していきます。
今日もあなたにとって素敵な一日になりますように。
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