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思い込みの枠を外して、自分に合う環境を選択する

初めてカナダへ移住したのは、2016年。
新卒で入社した会社で6年半ほど働いた後でした。
今振り返ってみると、新入社員の頃は毎日が試練の連続。1つ1つの業務に時間がかかりすぎてしまいキャパオーバーで泣きそうになったり、ビジネスパートナーである代理店とのコミュニケーションがうまくいかなくてお叱りを受けたり、社内の飲み会の幹事として根回しができていなくて先輩方にご指導いただいたり(泣)。。。
文系の学部を卒業したばかりで、社会人として使えるスキルを持っていなかったので、学生から社会人へステップアップするための、修業期間だったように思います。

それでも、毎日コツコツと仕事をしていくなかで、仕事の知識や経験値が増えていき、社内や社外の信頼関係も少しずつ築いていくことができました。同僚や先輩からは、私に対して「仕事の進め方が安定している」「対応がむずかしい案件でもそつなくこなしている」という印象だったと思います。当時の私にとって、「周りに信頼してもらっている」と実感できることや「安定している」という職場での自分の立ち位置が、自分自身を認めてあげるための大切な価値観だったのです。

そうやって毎日頑張って仕事をしているのにも関わらず、経験年数が増えていくにつれて、以前のように大きな達成感や満足感を得ることができなくなっていきました。いつも心のどこかで「自分には何かが足りない」と思うようになっていったのです。代理店支援(営業)という仕事をしていたため、最終的には結果=数字で評価が左右されるということも、私の性格にはあっていなかったのだと思います。

パズルのピースがうまくはまっていないような、黒いしみが少しずつ広がっていくような感覚。

その感覚が徐々に心の中で広がってきて、仕事中にモヤモヤすることが増えてきました。当時の私は「こんな仕事がしたい」「こんなスキルを磨きたい」「こんなキャリアを築いていきたい」という具体的な目標はありませんでしたが、会社の目指している方向性や、会社から求めらてれいる役割が自分に合っていないことだけは気づいていました。今いる環境が自分の価値観とは合っていないのに、どうしたらいいのか分からず、周りにも相談できなかったこの時期はとてもしんどかったです。環境に合わせることができない自分に問題があるんじゃないかと考えたことすらあります。もし、当時の私に何か声をかけてあげることができるなら「この環境しかない」という勝手な思い込みの枠を外すこと。

自分の価値観に合う環境は、世界のどこかに必ずある!

環境に合わない自分を責めるのではなく、”自分に寄り添って、どんな選択肢があるのかを知る”こと

選択したらまずは小さなことでもいいから行動してみること

私は自分の価値観に合う環境を見つけるために、「退職してカナダへ留学する」という道を選びました。当時は海外就職することを想定していませんでしたが、自分の意思で選択して行動してみると、新たな選択肢が自然と出てきます。

6年前の私には全く想像できなかった環境で、自分らしく暮らしていることに「あの時勇気を出して決断してよかったな」と心から思います。

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