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【読書感想文】お探し物は図書室まで

どうも、mayumiです。
青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」を読み終えたので、感じたことを綴りたいと思います。

一章~五章まであって、最初は正直『物足りないな・・。』って思ったんです。ご近所のマダムAさんが「ライオンのオヤツの後は、余韻が残るから他の本は読めないわね。」って仰っていたので、その影響かな・・と思いながら読み進めていきました。

第二章の主人公のところで”パラレルキャリア”の話が出てきて、私の中で化学反応が起き始めました。

その後、三章、四章と読み進めていき、最後五章を読み終えたときには、『あぁ~面白い本だったなぁ』と思った。

戦略なのかどうか分からないけど、翌日のカレーが美味しいように、コクが出てくるというか、色んなことの積み重ねが気付かないうちにどんどん貯まってきて、最後に『無駄なところが一つもなかったなぁ』という気持ちにさせてくれる本でした。

まだ読んでいない方がいると思うので詳しくは書けませんが、一章~五章まで年齢・性別・職業と色々な立場の人が出てきます。
それぞれのライフステージで遭遇するであろう悩みを、ある人が少しコチョコチョっとすると、主人公自身が自分の内なる声に気付いたり、見方を変えることで視野が広がっていき、悩みも霧が晴れたように消えていくといった感じ。

結局悩みって、今の自分の限られた空間で考えるから悩みなんであって、見る方向を変えると意外と「なんでこんな事で悩んでたんだろう。」って思うことってあると思うんですよ。

現に、この本を読んで気付かされたことが、「時間は1日24時間しかない」と思っていたのが、見る視点を変えれば25時間にも30時間にもなるんだって。

そんな訳ない!!と思ったでしょ?

でもね、例えば、愛犬の散歩に朝夕各1時間、計2時間かけるとしましょう。すると、「24時間しかないうちの2時間かっ!」と愛犬が時間泥棒のように感じる方もいるかもしれません。
でも、よく考えてみてください。愛犬の散歩中は、私にとってのエクササイズの時間であり、思考を纏めるシンキングタイムでもある。
ということは、この2時間は、4時間でもあるってことなんです。

また、夫に対してあまり時間をさけてないなぁ~なんて悩んでいたんです。妻としてそれでいいのかと自分を責めることもあります。でも、このパラレルタイム(勝手に名付けました。あるのかもしれないけど。)で考えると、夕飯を作っている時間、洗濯物を干して畳んでいる時間、お風呂を洗う時間など、半分は夫の為に使っている時間でもあるから、例え長時間のコミュニケーション時間を取れなくても、妻としての役目は果たせてるんだって。

だから、そういう考えで行くと、働きながら子育てをしているママは、「この子に時間を取れてやれてない。」って自分を卑下する必要はないんです。
もちろん、こどもの心の成長には親子の会話は大事だと思います。でも、ママとして、ご飯の用意、送り迎え、お洗濯、色々とこどもの為に自分の時間を使っているんだから、自分を責める必要はないってこと。

そう考えたら、時間が無い!時間が無い!って悩んでいたのが嘘のよう。
後は、工夫次第で、掃除はロボットに任せればいいし、しんどい時は外食するなりお惣菜買って、お味噌汁だけお野菜いっぱいで手作りすればいいし。

私は早速、電気圧力鍋?あれを買おうかなと思ってます。
なんか便利らしいんですよね。
普通の圧力鍋は持っているけど、コンロを1つ占領されるので、電気式のを買って、夕食時間にタイマー予約出来たらいいなって。

やってみて、無理だったら『ちくしょー!無理だぁー!』ってSOSを出せばいいし。違う方法を考えればいい。

そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。
オススメ度★★★★☆

なんかモヤモヤして、悩みごとが堂々巡りしているあなたには是非読んでほしい、そんな一冊です。

***

派遣のお仕事、無事に決まりました。
開始日がまだ調整中なので、それまでのんびり読書を楽しみたいと思います。

それでは、今日はこの辺で。

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